きょうの動意株

日立は連日の安値、4回目の業績修正で純益が赤字転落

6501 日立製作所 株価チャート

 日立製作所(6501)は、52円安の627円と3営業日続落し、前週末ザラ場につけた昨年来安値670円を下抜いている。前週末14日に9月中間期業績も含め、今3月期業績の4回目の修正を発表、純利益が黒字予想から大幅赤字に転落することから売り先行となっている。前週末の米国市場で、同社ADR(預託証券)が、東京市場の終値に対して16円安(円換算値)で引けたことも響いている。同社の今期業績は、昨年9月に中間期業績を下方修正したあと、10月に通期業績の上方修正、今年2月に増額・減額マチマチの修正とアップ・ダウンを繰り返して推移してきた。今回は、売り上げと営業利益は2月の上方修正値を据え置いたが、税引前純利益は100億円、純利益は800億円それぞれ引き下げ、純利益は700億円の赤字(前期は327億円の赤字)に悪化する。2月修正値に比べ営業利益が、電力・産業システム部門で日立プラントテクノロジーの公共案件不振、受注損失引当金で120億円悪化し、デジタルメディア・民生機器部門でも、薄型テレビの旧型製品の市場価格下落、大型機種の販売不調により140億円ダウンしたほか、営業外損益が、富士通日立プラズマディスプレイ宮崎事業所2番館・3番館の製造設備の合計約501億円の減損損失、薄型テレビ事業などの事業構造改革関連費用560億円を計上、日立ディスプレイズの一部株式のキヤノンへの売却益約1000億円でカバーしたものの100億円悪化し、さらに繰延税金資産約620億円を一括評価減することが、純利益の赤字転落要因となる。株価は、昨年9月の中間期業績減額で675円安値まで突っ込んだが、その後の修正では下ぶれたものの下値を切り上げる展開となっていた。2006年9月安値644円を下抜いたことから、2005年4月安値604円も意識、600円台攻防場面も懸念される。

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