きょうの動意株

NECトーキンは急反発、1Q純益赤字転落も悪材出尽くし感

 NECトーキン(6759)は、12円高の398円と変わらずを挟み3日ぶりに急反発している。前日29日に今3月期第1四半期(1Q)決算を発表、純利益が赤字着地したが、悪材料出尽くし感から下値の打診買いを誘っている。信用取組が株不足となっており、売り方の買い戻しも交錯している。同社の1Q業績は、前年同期比6%減収、46%経常減益と落ち込み、純利益は5億6500万円の赤字(前年同期は4億4000万円の黒字)と悪化した。エネルギーデバイス事業部門では、ゲーム機市場の回復に伴いプロードライザや電動アシスト自転車向けラミネート電池などが好調に推移したが、タンタルキャパシタの回復が遅れ、ネットワークデバイス事業、ファンクショナルデバイス事業では主要製品の市場低迷が続いており、原材料価格高騰によるコスト上昇と為替差益4億7900万円が綱引き、純利益は棚卸資産の評価に関する会計基準の適用に伴い、7億2600万円の特別損失を計上し赤字となった。中間期・通期業績は、7月以降に年末商戦に向けた季節的な需要増加時期に入り、電子部品需要は全般的に回復に向かい、独自の新製品を投入、拡販するとしており、期初予想を変更せず、通期純利益は5億円(前期は127億8500万円の赤字)と黒字転換を見込んでいる。株価は、前期業績の相次ぐ下方修正から186円安値まで突っ込み、電池事業強化へ向けた自動車用電池の電極工場の建設を受けて6月高値514円へ向け急伸し、強弱感の対立から信用取組みが拡大均衡し逆日歩のつく展開となった。下値で需給主導の思惑相場が続きそうだ。

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