きょうの動意株

新日石は急続伸、新日鉱HDと経営統合観測報道

 新日本石油(5001)は、寄り付きの買い気配から24円高の344円まで買い進まれて急続伸し、11月21日につけた年初来安値308円からのリバウンド幅を拡大している。この日付けの日本経済新聞とNHKの朝のテレビニュースで観測報道された新日鉱ホールディングス(5016)との経営統合が買い手掛かりで、新日鉱HDも、25円高の281円と揃って急続伸している。報道では、経営統合は、世界的な景気後退でガソリン需要が落ち込み製油所などの設備が過剰となって業績が悪化しているのを直接の引き金とし、大型統合によるシェア拡大で価格面の主導権を確保するとともに、老朽設備を廃棄し高効率の製油所の稼働率を高めることを狙いに来年秋をメドに共同持株会社を設立する。国内石油元売り最大手の新日石と6位のジャパンエネジーを傘下に抱える新日鉱HDの統合で、単純合計の売り上げは13兆円1500億円、国内ガソリン市場のシェアは35%を握る圧倒的なトップ企業が誕生するとしている。なお両社は、この日寄り付き前の7時過ぎに揃って報道にコメントを発表、「当社が発表したものではない。経営統合に関して検討していることは事実だが、現時点で決定した事実はない」とした。両社の株価は、原油価格が最高値を更新している今年前半相場でも、精製、流通など下流分野中心で、国際石油資本に比べ開発、探鉱、生産部門の上流部門の実績が乏しいことから反応も比較して限定的にとどまっていた。経営統合で新たなビジネスモデルを打ち出せるか株価の方向を決めそうだ。

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