きょうの動意株

塩野義は豚インフルエンザ新薬の投入観測報道を受けて急反発

4507 塩野義製薬 株価チャート

 塩野義製薬(4507)は、136円高の1982円と4営業日ぶりに急反発している。5月24日付けの日本経済新聞で、同社が豚インフルエンザなど新型インフルエンザ用の治療薬の最終的な試験を実施し、年内に厚生労働省の承認を得たうえで発売すると観測報道されたことを受け、関連特需思惑を高めて売り方の買い戻しを交えて下げ過ぎ訂正買いが再燃している。世界的なパンデミック(大流行)が懸念されている豚インフルエンザは、既存のインフルエンザ薬の「タミフル」(スイス・ロシュ社製)、「リレンザ」(英・グラクソスミスクライン社製)の有効性が確認されているが、報道では塩野義の新薬は注射剤として開発され、「タミフル」では発症から48時間以内に服用される必要があるが、新薬は48時間を過ぎた後の投与でも効果が期待されるのを特長とされた。パンデミックに備えて治療薬の供給体制の拡充が急務となっているとともに、「タミフル」に耐性を持つウイルスによる発症例も拡大していることにも対応する。感染症薬の開発は、流行状況により年間が変動するため難しさがあるとされたが、「タミフル」が政府備蓄の拡大で需要を伸ばしたことも関連特需思惑につながっている。同社は、業績も今期V字回復を見込んでいる。前期業績が、期中に米サイエル社を株式公開買い付けした費用負担、のれん代などが響いて下方修正・減益着地した反動に加えサイエル社の業績も上乗せ、純利益は350億円(前期比2.2倍)と2期ぶりに過去最高を更新する。株価は、前期業績減額でつけた年初来安値1490円から今期業績のV字回復予想などで1924円高値まで400円高して高値もみ合いを続けている。売り方の買い戻しも交錯しPER17倍台の割安修正に進もう。なお同様の新薬開発を日経紙に観測報道された第一三共(4568)も、33円高の1710円と3営業日ぶりに反発している。

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