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【来週の投資戦略】9月までは様子見ムード、値幅を伴ったシーソー相場の展開か

 8月第3週の日経平均株価は20日に26週移動平均線を割り込み、その状態が22日まで続いた。26週線割れは昨年11月以来約9カ月ぶりのことで、中期下落トレンド入りが懸念されたが、23日の急反発で同線を奪回。週足ベースでは長い下ヒゲをつけた切り返しとなり、むしろ押し目買い需要の強いことが示された。

 日本株が一時下押ししたのは、米国金融緩和の縮小時期が近いことが意識されたため。9月か12月かの違いはあるが、年内に縮小が開始されることはほぼ確実な情勢だ。

 一方で、世界景気に回復の兆しが見られたことが、23日の株高を演出した。8月の中国製造業PMIは50.1とフシ目の50を超え、4カ月ぶりの水準を記録。米国、ユーロ圏の8月PMIも高水準となった。

 ただ、このまま上昇トレンドに回帰できるかというと、それもまた疑問だ。足元は実態経済の回復というプラス要因と、金融緩和縮小というマイナス要因がせめぎ合っている状況。国内では来年4月に消費税を引き上げるか否か、2020年五輪の開催地決定といった重要イベントが9月に控えている。

 9月にはユーロ圏の盟主であるドイツの総選挙(22日)も予定されており、世界の金融市場が様子見ムードに包まれそうだ。閑散相場の中で、一日の値動きの幅は大きくても、結局はボックス圏で上げ下げが繰り返されるシーソー相場となる展開が予想される。

(「株式ウイークリー」編集長 藤尾明彦)

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