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【株式・前引け】急ピッチの上昇一服し、日経平均は3日ぶり反落

 5日の東京株式市場前場は3日ぶりの反落。前場の日経平均株価は前日終値比で140円48銭安の1万4325円68銭で引けた。TOPIXは同9.72ポイント安の1186.45となった。東証一部の出来高は11億2939万株、売買代金は8945億円と、前場としてはやや細って入る。

 日経平均株価は7月31日に為替が円高に振れ、重要な経済指標の発表前ということもあり、様子見ムードが強まり反落。その後、8月1日、2日で計797円値上がりしていた。2日には米国の雇用統計が発表され、非農業部門の雇用者数が前月比16万2000人増と、事前の市場予想を下回った。ただ、米国市場ではNYダウ、ナスダックともに相場の勢いは強く、高値を更新。欧州市場では英国が下がり、スイスが上昇するなどまちまちの展開だった。

 週明けの東京市場では、米国の株高持続がポジティブに影響するかともみられたが、日本では短期間での値上がり幅が大きかったことから、急ピッチの上昇が一服し、本日は利益確定売りが先行しているもようだ。

 

 例えば、8月2日に第1四半期決算を公表し、通期の当期純利益予想を従来の1兆8900億円から2兆0300億円に上方修正したトヨタの株価は、1日、2日で計460円の値上がりを経て、3日ぶりの反落。同じく2日、ファーストリテイリングは7月の既存店売上高が前年同月比で5.5%増となり3カ月連続のプラスだったのに、株価はトヨタと同様に3日ぶりの反落となっている。

 

 ただ、東京市場での寄り付き前の外国証券経由の売買注文は、売りが1180万株、買いが1650万株の差し引き470万株、2日連続の買い越しとなっており、「外国人投資家の買い意欲が低下しているわけではない」(市場関係者)。ファンダメンタルズの変化で値下がりを招いている要素はあまり見られない。

 東証1部の値上がり銘柄数は544と全体の約3割、値下がりは1088で全体の約6割強だった。業種別の株価指数騰落率では、保険や電気・ガス、紙・パルプ、銀行などを筆頭に、31業種が値下がり。騰落幅が僅かにプラスになったのはガラスと金属製品の2業種にとどまった。前場は為替がやや円高に傾いたことも売りを招いた要因ともみられる。後場はアジア株の動きや為替の動向がポイントになりそうだ。

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