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きょうの業績修正ピックアップ (30日)

★海上土木首位の五洋建設(1893)は2013年第2四半期累計(4~9月)経常利益予想を従来の11億円から34億円へ大幅に上方修正した。「手持ち工事が当初の想定より進捗した」ことが主な理由。「会社四季報」の従来予想14億円も上回って着地したもようだ。

 30日終値は292円。9月に年初来高値308円まで買われた後、軟化。10月に入って8日には250円まで売られたが、長い下ヒゲを示現し、26週移動平均線で下げ止まり。再び反発に転じている。業績予想の上方修正幅も大きく、株価の支援材料になりそう。上昇局面が続けば、07年5月につけた366円前後が当面のメドか。

★総合電器設備工事を行う日本リーテック(1938)は13年第2四半期累計(4~9月)経常利益見通しを従来の13.3億円から17.9億円へ引き上げた。「整備新幹線工事および太陽光発電工事が予想以上の進捗となった」ことが主な要因。「会社四季報」の従来予想15億円も超えたもようだ。

 30日終値は740円と高値引け。上方修正前の東洋経済の今2014年3月期通期1株当たり利益予想(113.1円)をもとにはじいた株価収益率(PER)でも10倍を割り込む水準。修正を受けて、割安感が一段と強まりそうだ。31日の相場で値を飛ばすようだと、5月につけた年初来高値915円が一気に視野に入るだろう。

★ガイシや自動車排ガス用のセラミックス製品などを手掛ける日本ガイシ(5333)は今14年3月期通期経常利益予想を従来の290億円から360億円へ大幅増額修正した。「当初の想定レートよりも円安に推移していること」などが上振れの理由で、「会社四季報」の従来予想355億円も上回る見込み。

 30日終値は1538円。PER面などからは割安感に欠けるが、一定の出来高水準を維持しており、好業績、配当増額銘柄を素直に買う最近の流れに乗るシナリオも十分考えられる。特に、上方修正の額の大きさは「ポジティブサプライズ」と受け止められる可能性がありそうだ。9月高値1544円から10月安値1380円までの下げ幅に対する「倍返し」の1708円が当面の目標か。

★ダンプなどの特装車で首位の新明和工業(7224)は今14年3月期通期の経常利益予想を従来の70億円から86億円へ上方修正した。「4~9月に為替が想定より円安で推移したうえ、原価低減および販管費の縮減に努めた」ことが主な理由。第1四半期(4~6月)決算公表時に次ぐ、今期2度目の増額修正になる。

 30日終値は745円。修正後の通期1株当たり利益の会社予想は55.16円で、PERは13倍台まで低下する計算だ。株価純資産倍率(PBR)も1倍割れで下値余地は限定的と見られる。週足チャートでは目下、三角保ち合いを形成中。上放れならば、5月の年初来高値と1株当たり純資産(BPS)がほぼ一致する890円前後の水準が上値メドになりそう。

★トヨタ系の電子制御燃料噴射装置などの自動車部品メーカー、愛三工業(7283)は今14年3月期通期の経常利益見通しを従来の88億円から98億円へ引き上げた。「販売が想定よりも増加したことや為替の影響」などが上振れの理由で、「会社四季報」の従来予想91億円も上回る見込み。

 配当予想に関しても、従来の年間18円(中間、期末とも各9円)から同23円(中間11円、期末12円)へ増額修正した。

 30日の終値は962円。修正後の通期1株当たり利益の会社予想は105.75円で、PERは10倍割れ。PBRも1倍以下の水準だ。下値不安は乏しいと見られる。現在のモミ合いから上放れすれば、7月の年初来高値1160円が上値のメドになりそうだ。

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