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【来週の投資戦略】為替相場は円高止まり継続、決算発表をにらみ個別物色へ

 ギリシャ、スペインの財政問題に加えて、英国金融街を巡る問題が投資家心理を一段と冷え込ませている。ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正操作疑惑が広がりを見せる中、欧米市場では金融株への売りが拡大している。

 世界景気の先行きに対する懸念も根強い。米国企業の決算ではハイテク株を中心に堅調な内容が見られるものの、景気指標では米国の週間新規失業保険申請件数、7月フィラデルフィア連銀景気指数、6月中古住宅販売件数などが軒並み低調。欧州では、スペインの10年物国債利回りが再び7%台に一時乗せるなど、投資家にとってリスク回避の材料は尽きない。こうした先行き不安を背景にした追加金融緩和への期待の高まりが米国株の下支えとなっている

 こうした海外市場の状況を受けて、為替相場は1ドル78円台半ば、1ユーロ96円台前半の高止まりが続いている。

 7月第3週の日経平均は、週明けの17日こそ小幅反発したものの、方向感に乏しい展開で、週末終値は8669円と、6月26日以来、約1カ月ぶりの8600円台となった。また9日連続で下落していたTOPIXは19日にようやく反発したものの、週末20日は再び下落する軟調な相場展開が続いている。

 会員制の投資情報誌「株式ウイークリー」最新号(7月23日配信号)では、7月第4週も円相場は高止まり継続、日経平均は8500-9000円でのモミ合いが続くと想定。3月決算会社の四半期決算発表シーズンが本格化する中で、為替の影響が少ない内需関連を中心に好業績銘柄への個別物色が進むと見て、省エネや再生エネルギー、復興、個人消費、医薬医療などの材料を備えた6銘柄を取り上げている。

 1ドル78円台という為替の相場水準からみれば、現在の株価は逆に底堅いともいえるが、それだけに年初来高値を更新している銘柄には利益確定売りが出やすい環境でもある。需給面や株価指標などを参考に、早めの利益確定や手仕舞いなどの対応を引き続き意識していただきたい。

(編集長 本多正典)

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