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【今週の相場&注目銘柄】週前半に「ヤマ場」、日米当局の金融政策に注目

 3月12日の東京市場で日経平均株価は、前週末比39円88銭安の9889円86銭と3営業日ぶりに反落。一方、TOPIXも845.28ポイントと同3.43ポイント下落した。東証1部の売買高は概算で22億6085万株。売買代金概算は約1兆2894億円だった。

 月曜日の日経平均は、小高く始まったものの、その後は利益確定売りも出て伸び悩み。ドル円相場を中心に為替がやや円高に振れたことも、重しとなった。引けにかけては売りが膨らみ、安値引けとなった。

 東証1部の1674銘柄中、上昇銘柄数は535銘柄、下落は996銘柄。騰落レシオ (25日)は133.77と、依然過熱を示すとされる120を大きく超えている。業種別(33業種)では、12業種が上昇。上昇率首位は繊維で1.61%。以下、空運、鉱業順となった。一方、下落率首位は紙・パルプでマイナス2.59%だった。

 個別銘柄では、不動産や復興関連などで、値動きが良さそうな中小型株の上昇が目立った。たとえば、被災地宮城・石巻の住宅資材卸・小売りを手がける山大(7426)などが急騰。また東京建物不動産販売(3225)や日神不動産(8881)などの上昇も目立った。一方、トヨタ自動車(7203)は3営業日ぶりに反落。一部メディアにとりざたされているダイキン工業(6367)の急落も目立った。

 会員向けの株式ウイークリー誌最新号(3月12日配信号)では、6銘柄中4柄が上昇、1銘柄が変わらず、1銘柄が下落だった。中でも復興関連で注目した常磐開発(1782)は一時17%以上上昇。自動車向け内装材の復調に期待した住江織物(3501)もしっかりだった。

 既存の銘柄でもゴールドクレスト(8871)やエスバイエル(1919)など、相場の底入れ前後から注目していた不動産株が好調。また、需給関係から注目していたイトーキ(7972)は終値ベースでの上昇率14%で東証1部の上昇率2位だった。おかげさまで、一定期間を経過した上昇率で見ると、2月6日号までの過去10週分の平均上昇率は約31%となった。

 火曜日以降、週末までの日本株は、なんといっても前半の13日にヤマ場を迎えそうで、日米当局の金融政策がどうなるかに注目だ。まず日銀は約1か月前の「バレンタインサプライズ緩和」があったが、緩和後初の日銀金融政策決定会合となる。また、米国ではFOMC(連邦公開市場委員会)が開催。日米当局とも当面の政策に変更はないとされるが、どうか。当局から、次回以降の金融緩和に含みをもたせるようなメッセージが出るかどうかなどに注目だ。もちろん欧州問題も波乱がないとはいえず、引き続き注意が必要なことはいうまでもない。株式ウイークリー誌では森(=全体相場)は重要ながら、木(=個別銘柄)に引き続き焦点を当てていきたい。

(「株式ウイークリー」編集長 福井 純)

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