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【株式・前引け】円高を嫌気し日経平均株価は反落、9200円を割り込む

 20日の東京株式市場は、日経平均株価が前日終値比64円44銭安の9167円77銭と反落、TOPIXも同4.17ポイント安の760.63で前場の取引を終えた。前引け段階における東証1部の出来高は概算で7億8652万株、売買代金は5281億円だった。

 前日の米国市場は、8月の住宅着工件数がプラスに転じたこと、同中古住宅販売件数の前月比伸び率が予想を大幅に上回ったことから、NYダウ、ナスダック、SP500の主要3指標がとも上昇した。ただ、いずれも高値圏にあるため利益確定売りが出やすく、伸び率は小さかった。

 利益確定売りが出やすいのは日本も同様のうえ、日銀の追加金融緩和策を受けていったんは円安に振れた為替が再び円高に戻してきたために、日産、トヨタなど輸出関連株に売り注文が集まり、日経平均株価は58円安、9174円で寄り付いた。寄り付き前の外資系証券経由の注文動向も、株数ベースでは売り1140万株、買い1450万株で310万株の買い越しながら、金額ベースでは小幅売り越しと伝えられ支援材料にはならなかった。9時06分に前場の最安値となる67円安、9165円を付けた後は、下値不安が少ないことから下げ渋り、9時49分には16円安の9215円まで戻したが、引けにかけて売り圧力が強まり、結果的に安値圏で引けた。

 業種別では東証33業種のうち上昇は情報通信、食料品、小売り、建設、医薬品、陸運と内需関連を中心に6業種で、上昇率が1%を超えた業種はNTTが牽引した情報通信のみ。一方、下落は27業種で、海運、鉱業、電気・ガス、石油、機械の下落率が大きかった。

 材料が少ないうえ、薄商いであることから個別銘柄は材料株物色の色合いが強い。値上がり率トップの東京電波はアイフォーン関連との思惑が働き3日連続のストップ高。2位のNTTは1500億円規模の自己株買いが好感されている。前引け段階における東証1部の値上がり銘柄数は475、値下がりは1007、変わらずは175だった。

 後場は引き続き為替とアジア市場、さらに薄商いなだけに先物の動きに注意したい。

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