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【来週の投資戦略】QE3の可能性高まる中、調整一巡後の出直りに期待

 「押し目待ちに押し目なし」と言われた2~3月の相場つきからは一変、3月の米国雇用統計に対する失望売りが日本株にも拡がり、日経平均は1カ月半ぶりの安値をつけた。2月14日の日銀による追加金融緩和発表を受けた上昇を2週間で帳消しにする急激な調整だった。

 しかし、この調整でテクニカル指標で見た相場の過熱感は解消されつつあるとの声が市場関係者からは聞かれる。4月下旬に予定されている米国FOMC(連邦公開市場委員会)、さらに日銀金融政策決定会合での動きをにらんだ相場の出直りに期待感も広がりつつある。

 米国では12日にNY連銀のダドリー総裁やFRB(連邦準備制度理事会)のラスキン理事などが景気回復に対する慎重な見方を示した。これを受けて米国国内ではQE3(量的緩和第3弾)実施に対する期待感が再び高まっており、MBS(住宅ローン担保証券)購入による住宅市場支援などが有力と見られている。4月第3週は、米国のNY連銀製造業景気指数や住宅着工件数など、米国経済の動向を確認する指標の発表が相次ぐ。一方、中国の景気動向や欧州の財政問題が引き続き懸念材料となろう。

 会員向けの株式ウイークリー誌の最新号では、4月に入ってからの相場調整に一巡感が出てきた銘柄の中から、年初来高値あるいは震災後高値までの戻りを狙える銘柄を中心に配置した。4月下旬に向けて押し目を狙えるタイミングと考える。また、震災復興が本格化する中で今後の活躍が期待される土屋HD(1840)、NIPPO(1881)、三協・立山HD(3432)などにも注目しておきたい。

(「株式ウイークリー」編集長 本多 正典) 

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