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【株式・大引け】日経平均は大幅続落。大引けにかけ、あわや8500円割れの場面も

 23日の東京株式市場は2日続落。日経平均株価は前日終値比161円55銭安の8508円32銭、TOPIXも同13.20ポイント安の720.62となった。日経平均が終値ベースで8600円を割り込んだのは6月15日以来。欧州債務問題への警戒感が強まり、ユーロが売られたことなどで前週末の欧米市場は軒並み下落。その流れから、東京市場も終始冴えない展開となった。東証1部の出来高は概算で14億0914万株、売買代金は同8126億円と低調だった。

 スペインの債務不安を背景とした欧米株安や、為替が円高に振れていたことから、前場の日経平均は前週末比87円安の8582円で寄り付いた。一時は8600円台に戻す場面もあったが、その後はジリジリと下げる展開に。遅れて開いたアジア市場も全面安と、支援材料にはならなかった。後場は日銀によるETF買い期待などで若干高く寄り付いたが、勢いは続かず安値圏で停滞。大引け前はドル、ユーロともに為替が一段と円高に振れたことで8500円割れ寸前まで突っ込む場面もあった。

 業種別では33業種のうち陸運のみが0.30%上昇。一方で非鉄金属が3・39%下落。海運、石油・石炭製品、証券、鉱業、鉄鋼なども大幅に下げている。東証1部の値上がり銘柄数は111(全体の6.6%)、値下がりは1503(同89.6%)、変わらずは59だった。

 個別銘柄の上昇率上位では、業績予想の上方修正を発表したゲンキーが8.20%上昇。三城ホールディングスや明治海運、ベネッセホールディングスなども上昇した。そのほか、KDDIや大塚ホールディングスなどのディフェンシブ銘柄も健闘、クスリのアオキ、エムスリー、ジェイアイエヌは年初来高値を更新した。一方で、ファーストリテイリング、ファナック、信越化学工業、ソフトバンク、ニコン、パナソニックなど主力株が軒並み下落。キヤノン、ソニー、シャープ、NEC、富士フイルム、全日本空輸などが年初来安値を更新した。

 今週は明日発表予定のアップルをはじめ、キャタピラーや、利用者が減少していると伝えられたフェイスブックなど、米国主力企業の決算発表が本格化する。そのほか住宅関連指標の発表も控えており、米国市場の反応が引き続き注目される。また、日本市場では、売買エネルギーが乏しい中、ドル、ユーロともに現在のような円高傾向が続けば、6月4日につけた年初来安値8238円に迫ることも十分に考えられる。

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