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【株式・大引け】追加緩和見送りで日経平均は後場寄りマイナスに沈んだが、大引けで切り返す

 5日の東京株式市場は小幅続伸で大引けを迎えた。昼休み中に日銀が追加緩和を見送ったと伝えられたことから為替が円高に動き、日経平均株価は後場寄り付きの直後、一時マイナス圏に沈んだ。ただ、本日休場の上海市場を除くアジア株が総じて堅調に推移したことと、為替の円高進行が限定的だったことが買い安心感を誘い、大引けにかけて切り返した。

 大引けの日経平均株価は8863円30銭(前日比38円71銭高)、TOPIXは737.13(同1.75ポイント高)と小幅ながら2日続伸となった。

 東証1部の出来高は概算で14億8488万株、売買代金は9263億円。3連休を控えて売り買いが手控えられ、出来高は低水準にとどまった。

 東証1部の値上がり銘柄数は961(全体の57.4%)、値下がりは520(同31.0%)、変わらずは189。東証33業種のうち値上がりは非鉄、海運、鉱業など26業種、値下がりは空運、輸送用機器、小売りなど7業種だった。個別ではソフトバンクが買収を発表したイー・アクセスがストップ高で42%上昇。サムスン向け好調が伝えられたSUMCOも買われた。一方で、為替が一時円高に振れたことなどが嫌気されてトヨタ自動車、日産自動車など自動車株の一角や、ニコンが値を消した。

 今後は日本時間の今晩21時30分に米国で発表される雇用統計が注目ポイントになる。非農業部門民間雇用者数増減は11.3万人増、失業率は8.2%という市場予想となっている。これよりも雇用の改善が見られれば米国経済に対する強気な見方が増えて、為替が円安ドル高に進み、週明けの東京株式市場に追い風となる可能性がある。

 大手証券会社からは、「テクニカル指標で見ると日経平均は底入れ機運が高まっている。来週は戻りを試す展開となり、9000円台を回復する可能性も残る」という強気な見方も出ている。また、来週は9日火曜日のアルコアを皮切りに、米国企業の7-9月期決算発表が本格化する。米国経済の回復度合いを見極めようとして、経済指標や決算発表に投資家の関心が集まりそうだ。

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