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【前引け】日経平均は3日続伸、買い先行後は円安一服で伸び悩む

[東京 23日 ロイター]前場の東京株式市場で日経平均は3日続伸。9月米雇用統計が市場予想を大きく下回り、来年にかけて米量的緩和が維持されるとの見方から前日の欧米株が上昇。投資家はリスクテイクの動きを強め、日経平均は一時86円高となった。日本電産<6594.T>など好業績銘柄への物色も指数上昇を支援した。

 ただ、外為市場での円安一服感に加え、上値では戻り待ちの売りや利益確定売りも出やすく、日経平均は買い一巡後に伸び悩んだ。

 9月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が14万8000人増にとどまり、市場予想の18万人増を大きく下回った。米景況感の失速を示唆する内容となり、米連邦準備理事会(FRB)が緩和縮小開始時期をめぐって慎重姿勢を強めるとの見方から、前日の欧米株が上昇。S&P総合500種<.SPX>は連日の過去最高値更新となった。世界的な株高基調を受け、東京市場も序盤は買い優勢となり、日経平均は1万4800円に接近する場面があった。

 ただ、米緩和縮小時期の先送り観測から外為市場では対ドルで円安一服感が強まっている。取引時間中に円相場が強含むと、日経平均が下げに転じる場面もあった。岡三証券・日本株式戦略グループ長の石黒英之氏は「円の先安観が後退するなか、足元ではアジアや米国向けの輸出数量指数が落ちており、日本の輸出環境が悪化している。輸出企業の下期業績に対する警戒感が株価の上値を抑えている」と指摘する。日経平均1万4800円より上では戻り待ちの売りや利益確定売りが強まりやすいといい、薄商いが続く限り9月高値更新は難しいとの見方は多い。

 個別銘柄では、ソフトバンク<9984.T>が連日の年初来高値更新。1銘柄で日経平均を約30円押し上げた。海外投資家からの資金流入が観測されている。22日に業績予想と配当予想の上方修正を発表した日本電産も年初来高値を更新。2014年3月期業績予想を上方修正した加賀電子<8154.T>はストップ高買い気配となっている。

 半面、TDK<6762.T>や村田製作所<6981.T>、太陽誘電<6976.T>などアップル関連株の一角が弱含んだ。米アップルが従来の「iPad(アイパッド)」より薄くて軽い「アイパッド・エア」を発表したが、前日のアップルの株価は10日ぶりに反落し、関連銘柄への物色も限定された。

 東証1部の騰落数は、値上がり964銘柄に対し、値下がりが586銘柄、変わらずが203銘柄だった。

(杉山容俊)

日経平均<.N225>

前場終値 14739.92 +26.67

寄り付き 14784.41

安値/高値 14711.50─14799.28

東証出来高(万株) 122802

東証売買代金(億円) 9033.27

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