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【株式・前引け】「ドラギを信じた」欧米株高を受け、日経平均は2日続伸し8500円台回復

 27日の東京株式市場は、ドラギECB総裁発言を受けた欧米株の大幅高を受け2日続伸。前引けの日経平均株価は前日終値比118円61銭値上がりの8561円71銭、TOPIXは同10.70ポイント高い72?\xBC\x95.61となった。東証1部の出来高は概算で8億3418万株、売買代金は4751億円だった。

 前日の欧米市場は、ドラギ総裁が「ユーロ圏を崩壊から守るためにできることは何でもする用意がある。トラスト・ミー(私を信じてほしい)」と訴えたことで、欧州債務危機が世界経済の足かせとなる懸念が後退。欧州株が大幅上昇し、つれて米国株へ波及した。NYダウは2日続伸の大幅高、ナスダック総合指数とS&P500種平均はともに5日ぶりの大幅上昇となった。東京市場の寄り付き前の外国証券(9社ベース)の売買注文も、売りが1320万株、買いが1430万株で、差し引き110万株の買い越しだった。

 日経平均は寄り付きから100円を超す高値でスタート。一時モミ合う場面もあったが、前引けにかけジリジリ上昇した。「相場の割安感・値頃感が出ていたところへ、円安基調が好感された」(市場関係者)。26日時点で東証1部のPBR(株価純資産倍率)は0.88倍。PBR1倍割れ銘柄は1197社で1部全体の7割を超えていた。

 業種別に見ると、東証33業種中、上昇したのは30業種で、下落は3業種。上昇率が高かったのは鉄鋼、海運に加え、野村HDのトップ交代でアク抜け感が出た証券など。下落3業種はいずれもディフェンシブの内需関連で、下落率が高かった順に医薬品、電気・ガス、食料品。東証1部の値上がり銘柄数は1231銘柄、値下がりは324銘柄、変わらずが95銘柄。東証1部で値上がり率が高かったのは、JFE商事、JFEホールディングス、アタカ大機など。値下がり率が高かったのは、ディー・エヌ・エー、日本冶金工業、グリーなど。

 後場のポイントは、為替や先物の動向。日本市場と同時刻にマーケットが開いているアジア市場の動向にも注目が集まる。「終値で8600円に近づけば、本格的な戻り相場を試す展開が期待できそう」(大手証券)との声があった。

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