市場経済ニュース

【株式・前引け】過熱感から売り先行も業績回復期待で切り返し、日経平均は小幅高

 21日午前の東京株式市場は小動き。日経平均株価の前引けは前日終値比8円32銭高の1万5369円13銭、TOPIXは同3.15ポイント高の1272.66といずれも小幅ながら上昇した。午前の取引を終えた時点では3日続伸だが、急速な株高で過熱感が充満する中、日米の金融政策の動向を見極めようとするムードから、取引開始直後はマイナス圏でスタートしており、方向感の定まらない展開となっている。

 前引け段階における東証1部の売買高は概算で35億3127万株、売買代金は同2兆2052億円と売買エネルギーは活況を呈している。

 前日の米国市場は小幅安。NYダウ、ナスダック総合、S&P500の主要3指標がいずれも小幅ながら下落した。NYダウでは最高値の更新が続く中、利益確定売りが先行。個別材料に起因した売買が目立ち、相場全体の方向感が定まらない展開だった。22日にバーナンキFRB議長の議会証言(上下院両院合同経済委員会の公聴会)が予定され、量的緩和策についてどう言及されるのかが注目されており、様子見ムードが強かった。

 本日の東京市場では、朝方の外国証券経由の注文動向が売り1140万株に対し、買い1340万株と差し引き200万株、小幅ながら51営業日連続の買い越しという記録的な状態だったが、日経平均の寄り付きは、前日終値比96円安でスタート。このところの株高で「複数のテクニカル指標が過熱感を示している」(国内証券)ことや、本日から始まった日銀の金融政策決定会合の結果が明日示され、黒田東彦総裁の会見も予定されていることから、様子見ムードが先行した。

 ただ、1ドル=100円台に入った為替相場や景気回復を背景に、日本企業の業績は輸出関連を中心として好転が期待され、投資家の買い意欲は強い。寄り付き直後に売りが一巡した後は、押し目買いも入り、日経平均、TOPIXともに切り返し、小幅ながらプラス圏のままで午前の取引を終えた。

 前引け段階における東証1部の値上がり銘柄数は753(全体の44%)、値下がりは860(同50%)。97銘柄が変わらずだった。東証1部を33業種別にみると、上昇は鉄鋼(上昇率6.87%)を筆頭に19業種、下落は14業種でワーストは食料品(下落率1.98%)だった。

ページトップ