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【株式・大引け】外部環境の良さと日本株買いへの期待で小幅続伸

 5日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比27円89銭高の1万6385円96銭の小幅高、TOPIXも同2.03ポイント高の1651.35ポイントで引けた。約3カ月半ぶりの高値水準まで急上昇した前日の反動で利益確定売りに押され、前引けは前日終値を下回ったが、企業収益の改善や外国人投資家による日本株買いへの期待が強く買い戻しが進んだ。ただ、新規材料に乏しく、先行き方向感については市場では強気と弱気の見方が交錯しており、さらなる上値狙いは押さえ込まれた格好だ。  前日に220円以上、ここ4日間で600円上昇したことから高値警戒感が出たのに加え、為替も円高基調になっていることから、後場寄り付きも前場安値を下回った。だが、下値を売り込む動きは限定的にとどまり底堅さを確認、買い優勢に転じた。朝方の外資系証券会社13社の売買注文は5日連続の買い越し。欧州市場の2日続伸に加え、レイバーデーで休日だった米国も時間外電子取引で原油先物WTIが続落して原油高懸念が遠ざかるなど、外部環境が良好だったことも後押ししたもよう。前日の4~6月法人企業統計で国内景気の回復ぶりが再確認されたことも連日の好材料となった。  東証1部の出来高は概算で17億6595万株、売買代金は2兆0151億円。33業種中、前日比プラスは鉄鋼、空運、非鉄など18業種。マイナスは石油・石炭、医薬品、輸送など。  先行きについて、ある市場関係者は「外国人投資家の日本株買いをベースに、個人投資家も参入して先高が期待できる、との強気の見方がある。一方で、すでに株価は米国の利上げ打ち止めや小泉政権後継の安部新政権の閣僚人事とそれに伴う政策銘柄まで織り込みつつあり、先食い状態で近くピークアウトする、との弱気の見方もある」と解説する。これらの見方が現段階では拮抗していることが、市場エネルギーが今ひとつ盛り上がらない一因にもなっている。

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