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【株式・大引け】先物に断続的に大口の売り物、寄り付き高値後に反落

 27日の東京株式市場後場の日経平均株価は、前引け近辺での小動きから始まったが、先物への売りが断続的に続いて下げ幅をやや拡大。大引けは1万6669円07銭(前日比142円53銭安)、TOPIXも1650.73(同13.86ポイント安)とそろって反落に終わった。東証1部の出来高は17億9815万株、売買代金は2兆5300億円だった。  前日の米国主要株式市場はそろって続伸、寄り付き前の外資系証券の売買動向も大幅な買い越しに転じたことを受けて、前場寄り付きは日経平均、TOPIXとも高く始まったが、9月の全国消費者物価指数が前年同月と比べ0.2%上昇と市場予想をやや下回ると、日銀の年内再利上げ観測が後退。先物で「債券買い戻し・株式利益確定売り」の動きが強まり、株式先物に大口売りが断続的に出た。本日の下げには、これまでの先物主導の相場形成の中で、裁定買い残が4兆8000億円強もの高水準に積み上がっていることから、ちょっとした先物への仕掛け的な売りにも揺さぶられやすい、という相場地合いが大きかったようだ。  また、今夜の米国の7~9月期GDPの発表を控えて、その内容や米国市場の反応を確認したいという様子見気分や米国株価への高値警戒感、月末接近の週末で動きづらいといった要因もあったようだ。  個別銘柄では、ホンダ、トヨタなど大手自動車が堅調。業績好調が伝えられた日本カーリットやタチエスも上げた。逆に、下方修正が伝えられた五洋建設、PDFの競争激化観測を嫌われたイビデン、利益確定売りに押されたカプコンなどは下げた。  来週は、今夜の米国GDPとそれを受けた米国株式市場の行方、日米の企業業績動向、同じく経済指標、出来高・売買代金の市場エネルギー動向などが注目点になるが、本日の下落を受けて、「今日の調整で来週に余韻が残るとなると、来週は再び、モミ合い展開で上下とも250円くらいのレンジを想定」(大手証券)という見方も聞かれた。  来週の業績発表は10月30日は京セラ、TDK、新日石、伊藤忠、10月31日は三菱重工、川崎重工、日立、東芝、神戸鋼、三井不動産、11月1日はスズキ、帝人、11月2日はコニカミノルタなどが予定されている。  経済指標としては、10月30日には日本の9月の鉱工業生産、米国の9月個人消費支出、10月31日には日本の労働力調査、同家計調査、それに日銀の金融政策決定会合、同「経済・物価情勢の展望」発表、福井・日銀総裁記者会見、米国の10月シカゴ購買部協会景気指数、11月1日には米国のISM製造業景況指数、11月2日には欧州のECB理事会、11月3日には米国の10月雇用統計が予定されている。

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