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【株式・前引け】10月鉱工業生産を好感し日経平均は大幅反発

 29日の東京株式市場前場は、前日比93円高で寄り付いた後1万6000円を回復し、158円33銭高の1万6013円59銭で引けた。1万6000円超は6日振り。TOPIXは18.03ポイント高の1573.14と3日続伸だった。ただ、東証1部出来高は7億9041万株、売買代金は1兆0093億円とともに前日をわずかに上回った程度で、活況とは言い難い水準だ。  反発した最大の要因は、朝方発表になった10月の鉱工業生産指数。市場予想の中心値がマイナス0.4%だったのに対し、発表値はプラス1.6%と2カ月振りの大幅上昇だった。さらに、合わせて発表された12月、1月の見通しはそれぞれプラス2.7%、同0.1%で経済産業省は、上昇傾向にあるとコメントした。また、米国株も10月の中古住宅販売戸数が2月以来のプラスになったことを好感して上昇し、それを受けた寄り付き前の外国証券経由注文状況も3日振りの買い越し(差し引き470万株)に転じ、買い安心感が広がったようだ。さらに、日経ジャスダック平均が3日続伸、ヘラクレスが6日続伸、マザーズが5日続伸と、新興市場が底を打ったという見方も相場全体にプラスに働いている。ただ、福井日銀総裁の機動的な利上げ発言が、利益確定売りを誘っているようで、10時20分に1万6030円の高値を付けてからはややダレた展開になった。  東証33業種では、値下がりは農林水産の1業種のみ。値上がりでは鉱業、証券、ゴム、海運の上昇率が大きかった。個別では、アジアで新型ゲーム好調が伝えられた任天堂、インターネット総研の子会社化を発表したSBIHDが買われた。一方、公募を発表した沢井製薬、銀行保有株売り出しを発表した昭和シェルが値を下げた。  後場の注目は、取りあえずは大引けで1万6000円を回復できるか。さらに、11月20日に空けたマドを埋められれば、調整の終わりが見えてくるとも声がでていた。

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