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【株式・大引け】円安好感し大幅反発。全面高で1万7000円台を回復

 前場小安く引けた8日の東京株式市場は、後場に入って外為市場の円高修正などを好感。一転して小幅高で寄り付き、その後も徐々に上げ幅を拡大、大引けの日経平均株価は325円69銭高の1万7090円31銭と高値引けし、2日ぶりに反発した。1万7000円台回復は3月2日以来。TOPIXも31.36ポイント高の1720.96と大きく反発した。  注目された昼のバスケット取引は約616億円成立し、やや買い決め優勢。並行して午後は為替が対ドル116円台半ばの円安に傾いたうえ、先物の限月交代(3月物から6月物への乗り換え)が進み始めて明日9日のメジャーSQ(株価指数先物・オプション3月物の特別清算指数算出)による波乱懸念が後退。さらにアジアの主要株が軒並み高となるなど支援材料が重なり、現物株は次第に買い優勢の展開に。テクニカル指標に買いシグナルが出たことも相場を押し上げた。  業種別では、東証33業種がすべて上昇。特に水産農林、石油石炭、鉄鋼、電気ガス、倉庫運輸などが買われた。個別では新日鉄が出来高・売買代金とも断トツのトップだったほか、外資系証券が投資判断を引き上げた東芝やソニーなど、一服感のあった輸出関連銘柄に買いが集まった。  前場低調だった売買は後場の相場上昇に伴って盛り返し、この日の東証1部の出来高は概算25億7400万株、売買代金は3兆2216億円と、前日にやや届かない程度まで回復。市場のエネルギーの底堅さを示した。  明日のメジャーSQの行方については「売り買い均衡では」(市場関係者)などの観測が広がり、不安は薄らぎつつある。チャート的にも8日は大陽線となって3月2日と5日に空けた窓(1万7160円から1万6992円までの168円)を埋めにかかっており、「今夜の米国株が反発すれば、モタついた日本株も本格的な戻り歩調に入るかもしれない」(大手証券)などの期待の声も聞かれた。明日はこのほか、1月の機械受注(市場予想の中心値は前月比プラス1.1%)や米国2月雇用統計などが注目される。

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