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【株式・前引け】米国景気の先行き不安後退で続伸、1万7200円台回復

 9日の東京株式市場の前場は、米国景気への先行きへの不安が後退したことを好感し、続伸した。日経平均株価は前日比211円71銭高の1万7240円99銭と3日続伸。ザラバでは7月31日以来の1万7200円台回復となった。TOPIXも前日比23.09ポイント高の1692.13と、2日続伸となった。東証1部の出来高概算は18億4205万株、同売買代金は2兆5117億円と、前場としては活発な商いを伴った。  昨日の米国市場は、米国景気への懸念材料となっていたサブプライムローン問題への過度な懸念が後退したことから、NYダウは3日続伸。住宅大手企業の5-7月期決算が市場の予想を上回ったことなどを受け、住宅関連銘柄が買い戻される動きも目立った。小型株も上昇し、ナスダックは今年最大の上げ幅となった。昨日は米国以外のアジア欧州の海外市場も軒並み上昇。さらに、円相場も1ドル119円台まで円安が進み、円高の進行による日本企業の業績見通しへの懸念が後退したこともプラスとなった。  寄り付き前の外国証券(13社ベース)の注文状況は4470万株の売り注文に対し、買いが3950万株で、14営業日連続の売り越しとなったが、今朝は金額ベースでは買い越しとなった。  業種別では、33業種中28業種で上昇。水産農林、鉱業などの資源関連を筆頭に、保険、電気ガス、小売りなどの内需関連も上昇した。値下がりしたのは、海運、非鉄、石油、ゴム、化学の5業種。小型株指数や東証マザーズは前日比マイナスとなったが、ジャスダックや他の新興市場は小幅ながらも前日を上回った。  個別銘柄では、携帯電話販売や四半期決算の好調さを受けたソフトバンクやBNPパリバからの出資が報じられたNOVA、好業績のシチズンなどが上昇。バーニーズ買収のドバイの競合相手が高値を提示して劣勢に立ったファーストリテイリングは、資金負担が減るとの連想から値上がりした。一方、値下がりしたのは日本電子材料、チノー、タツタ電線など。  前場は先物取引も買い優勢で推移し、昨日のCME(シカゴ商業取引所)の終値1万7300円に迫る局面も見られたが、「明日のオプションSQを前に、過度な上昇には神経質な展開となっており、現物相場の上値を抑える可能性もある」(市場関係者)という声も聞かれた。

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