市場経済ニュース

【株式・大引け】主力株の一角が売られ、日経平均は伸び悩む

 10日の東京株式市場は伸び悩んだ。後場の日経平均株価は前引けより7円高で寄り付いたが、先物に比較的まとまった売りが出て現物も値を崩し、一時は前日の終値を下回った。大引けにかけては、やや値を戻し、前日比17円99銭高の1万7177円89銭で引けた。一方、TOPIXの終値は、同1.88ポイント安の1658.18だった。東証1部の出来高概算は16億9363万株、売買代金は2兆2715億円と、市場エネルギーは依然として低水準から抜け出せなかった。  前日の米国株高のうえ、為替が円安水準で推移、アジアの株式市場も堅調など、外部環境は良好だが、このところの上昇過程で高値警戒感が台頭していた。特に、値上がり幅が大きかった銀行や証券、不動産など、内需の主力株の一角に利益確定売りが出て、市場全体が軟調になった。業種別では、東証33業種中、上昇したのは鉱業、パルプ紙、その他製品、小売り、石油石炭など15業種。下落したのは、ゴム、医薬品などだった。  朝方の外資系証券経由の売買注文は3日連続の売り越しで、外国人投資家の動きが鈍っているとの指摘もあった。また、昨日発表された9月の景気ウオッチャー調査では、景況感を示す現状判断指数が6カ月連続の低下となり、個人消費を中心とした景気の回復力に疑問符をつける声もある。ただ、世界的な株高を背景に、下値を売り込む動きは限定的だ。当面は現在の水準を固めながら、「次の具体的な刺激材料を待つ」(大手証券)展開を予想する向きが多いようだ。

ページトップ