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【株式・前引け】利益確定売りが先行して、3日ぶりの反落

 30日の東京株式市場の前場は、3日ぶりの反落となった。日経平均株価は1万6580円64銭と前日比で117円44銭下落、TOPIXも同8.78ポイント安い1597.71だった。  前日の米国株は、原油先物が4日連続で最高値を更新、金も続伸したものの、本日から2日間開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを見越した買いが相場を押し上げ、ダウが63ドル高、ナスダックも13ポイント高とそろって続伸した。ナスダックは2001年1月30日以来の高値水準。また、シカゴ市場(CME)の日経平均12月先物の清算値が、大証終値を25円上回っていたこともあり、東京市場は本日も続伸しての寄り付きが見込まれた。  ただ、シンガポールの日経平均先物に売りものが出て前日比変わらずで寄り付いたこともあり、先物を中心に売りが先行。日経平均株価は3日ぶりのマイナスのスタートとなった。その後、いったん切り返す局面もあったが、朝方の外国系証券13社経由の売買注文が、昨日の買い越しから再び差し引き320万株の売り越し(買い3620万株、売り3940万株)に転じたことが嫌気されたほか、利益確定や戻り売りが優勢となり、前場は反落して引けた。  業種別では33業種中で、鉱業、不動産など13業種が上昇。一方、5.51%下落した医薬品を筆頭に、非鉄、鉄鋼など20業種は売られた。個別株では、米国での高脂血症治療薬の承認が遅れるとの見方が嫌気された武田薬品が大幅安。船井電機は業績下方修正で急落。前日の中間決算発表で通期業績を上方修正した東芝は反落している。中型車と軽・小型車を相互供給すると報じられた富士重工は高かったが、ダイハツは小幅安。住友不動産は業績の上方修正で買われた。曙ブレーキ工業やフェイスはストップ高。  東証1部の出来高概算は8億5020万株、売買代金も1兆2482億円と低水準。「FOMCでの0.25%の利下げは織り込み済みだが、終了後の声明文を見極めたいと様子見気分が強い」(大手証券)という。

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