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【株式・前引け】予想値上回るGDPが好材料とならず、日経平均は続落

 13日の東京株式市場前場は8日続落。日経平均株価は前日比26円53銭安の1万5170円56銭となった。一方、TOPIXは同2.22ポイント高の1458.62で引けた。TOPIXは8日ぶりの反発となった。  朝方の外国証券売買動向(13社ベース)は、差し引き720万株の売り越し。米ニューヨーク市場の4日続落を受けて、東京市場は安く始まった。先物のまとまった売りも出て9時6分には日経平均で同144円安まで突っ込んだ。その後は同38円高まで買い戻されたが、前引けにかけ先物の売りに押され、結局前日を下回った。  前場は好材料と懸念材料が綱引きした格好。好材料は内閣府が発表した7~9月期国内総生産(GDP)の速報値。物価変動の影響を除いた実質が前期(4~6月期)比0.6%増、年率換算で2.6%増となり、市場予想の中心値を上回った。円高一服も好感された。しかし、市場には不透明感が根強い。米国のサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題の深刻化を受けて10~12月期のGDPが悪化するのではないかという懸念、12月末決算のヘッジファンドの手仕舞い(45日ルール)がそろそろ始まるのではないか、との不安が市場には漂っている。株価は自律反発の水準にあるものの、肝心の反発力が弱いのはそのためだ。  東証1部概算での出来高は、9億9371万株と2日連続で前場での10億株割れ、同売買代金も1兆2273億円と低調だった。  東証33業種別では、その他金融、鉱業、空運など18業種で上昇した。その他金融は5日ぶりの反発。内需関連株の上昇がTOPIXを押し上げた。一方、下落率の大きかったのは石油石炭、卸売、非鉄など。商品市況の軟調が足を引いた。個別では買い戻しが中心。ピクセラ、カシオが5日ぶり、ユナイテッドアローズが8日ぶりに反発した。一方、売られたのが業績悪化のフジミインコーポレーション、金価格下落による松田産業、住友鉱山。市場では「アジアマーケットの動向、昼のバスケット取引、為替が後場の注目点」(大手証券)との声が聞かれた。

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