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【株式・大引け】買い戻し一巡?532円高と大幅続伸だが、後場は伸び悩む

 2日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比532円94銭高と大幅続伸となり、1万3189円36銭で引けた。が、上げ幅の8割は前場のしかも10時くらいまでに実現されており、それ以降の上げ幅は100円程度でしかない。東証1部の出来高、売買代金は概算でそれぞれ20億6770万株、2兆4455億円と前日に比べて増えてはいるが、伸び率17%は前場のそれと比べると鈍化している。TOPIXも前日比51.58ポイント高の1282.07と大幅続伸だが、こちらも上げ幅の8割弱を前場で達成している。  前場は米国市場の続伸、円安、外国証券経由売買注文の大幅買い越しを材料に日経平均は急伸した。昼のバスケット商いが買い決め優勢だったこと、アジア株式市場が全般的に上昇したこと、後場の現物の成り行き注文が3650万株と大幅な買い越しだったことから、後場寄りは前引けに対し20円高と小じっかり。1時34分に先物で大口の買い物が出たことをきっかけに、1万3179円まで上昇した。終わり高値でこれを抜いたものの、それまでは一進一退だった。上げ幅に比べると「出来高がイマイチ」(大手証券)で、朝方の買い戻し一巡後は積極的な買い手がいなかったことがうかがえる。  東証業種別では33業種中、前場と同じく鉱業と陸運を除く31業種が上昇した。値上がり上位には不動産、証券商品先物、銀行、その他金融、保険の内需関連が並んだ。東証1部上場の1726銘柄で上昇は1474、値下がりは187、変わらずは63だった。住友金属鉱山などディフェンシブ銘柄として買われていた銘柄が、本日は売られた。  引け値で1万3000円を上回ったのは3月6日以来で、1つの節目と見られていた1万3173円を超えた。が、出来高、売買代金がそれにふさわしいレベルであったかは微妙だ。というのも、世界的な金融収縮が最悪期を脱したかどうかは、4月中旬以降に発表される欧米金融機関の四半期決算を見ないことには確言できない。また、円高で日本企業の心理が冷え込んだ可能性が高く、その場合5月の決算発表で公表される3月決算企業の今期業績見通しは、慎重なものになりそう。こうしたリスク要因が払拭されるまでは上値を追う展開にはなりずらいだろう。

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