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【株式・前引け】日経平均続落だが下げ渋る

 8日の東京株式市場の前場は続落、一時は1万3000円を割り込んだが、その後買い戻す動きが出て下げ渋った。日経平均株価は前日比74円3銭安の1万3050円96銭、TOPIXは同10.96ポイント安の1247.85で引けた。東証1部の出来高概算は11億4651万株、売買代金は1兆3090億円だった。  昨日の米国株式市場は、NYダウ、ナスダック、S&P500ともに反落した。ウォルマートの7月の売上げが市場予想を下回り個人消費に不透明感が広がったこと、一段の雇用情勢の悪化が伝えられたこと、AIGの巨額損失に伴う金融株の下落、原油価格の反騰などが背景にある。  これを受けた本日の東京市場は続落してはじまった。寄りつき前の外国系証券の売買注文(13社ベース)が、売り3450万株、買い2410万株、差し引き1130万株の売り越し。日経平均は前日比98円安でスタートし、9時21分には3日ぶりに1万3000円を割り込んで1万2962円の安値をつけた。だが、その後じりじりと戻し、9時56分に欧州系証券のものと見られる先物の大口買いが入ると、一気に1万3072円まで戻して、一時は1万3116円まで戻した。  寄りつき前に市場関係者が注目していたのは、前日の決算発表で大幅減益、下方修正となったトヨタ自動車の動きである。国内景気の減速悪化が鮮明になる中、本日は449社と最多の決算発表が行われるだけに、企業業績の悪化を市場がどう受け止めるかの試金石になると見られていた。そのトヨタ株は寄りつきから買い気配で、前場は前日比180円高の4760円。「このまま上げれば業績悪化折り込み済みとして相場全体にもアク抜け感が出るのでは」(大手証券)との見方が出っている。  また、本日は株価指数オプション8月物の特別清算指数(SQ)算出日で、SQの試算値は1万3032円60銭だった。日経平均がSQ試算値を上回ると戻り歩調、下回ると調整となる確率が高いと言われている。  東証33業種で見ると、上昇したのは水産農林、建設、食料品、パルプ紙、輸送、精密、陸運、情報通信、小売りの9業種。下落率が大きかったのは海運、保険、不動産、倉庫運輸など。昨日に引き続いて金融関連、新興不動産の下げが目立つ。個別ではS・サイエンス、太平洋金属、ダイセル、フルキャスト、ミツミなどが高い。一方、下げたのは岩崎電気、近鉄エクスプレス、静岡ガス、スミダ、昭和電工、サンシティなどだった。

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