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【株式・大引け】9営業日ぶりに1万3000円台を回復し、12営業日ぶりに出来高も2兆円乗せ

 29日の東京株式市場は続伸、日経平均株価は前日比1万3072円87銭と304円62銭の大幅高で引けた。終値で1万3000円台を回復したのは9営業日ぶり。TOPIX終値も同35.18ポイント高の1254.71と反発した。東証1部の出来高は概算で17億7925万株、売買代金は2兆0298億円だった。2兆円を超えたのは12営業日ぶり。  前日の米国株式市場は、GDP改定値発表が市場予想を上回り、景気後退懸念が和らいだことを背景に、NYダウ平均で1万1715ドル18セントと前日比212ドル67セントの大幅高となり、S&P500種やナスダック市場でも上昇した。米株高や、今朝方発表された日本の鉱工業生産指数が前月比0.9%上昇と2カ月ぶりに前月を上回り、市場の平均予想(0.2%低下)と比べても良かったことなどが好感され、東京市場も前場の寄り付きから上昇した。また、アジア株の寄り付きも高値で始まったため、10時30分以降、連続して先物に買いが入った。先物に引っ張られる形で、前場は1万3047円で引けた。  昼のバスケット取引は347億円が成立、買い決め優勢と伝えられた。後場に入ってもアジア株の上昇を背景に、現物株も先物に引っ張られる形で、1万3000円を割ることなく推移した。先物で利益確定売りが出て、13時10分過ぎには1万3003円71銭まで押されたが、その後、再び上昇し、下がることなく引けた。  業種別は東証33業種のすべてが上昇。その他製品、鉄鋼の他、保険、証券、不動産、銀行など金融・不動産株が買い戻された。個別銘柄では、三菱UFHFG、みずほFG、三井住友FGなどのメガバンク、トヨタ、日産などの自動車、新日鉄、JFEなど主力株が回復、キャノンも買い戻された。スクエア・エニックスからTOBの提案を受けたテクモが思惑からストップ高。一方、下落したのは、業績が下方修正となった富士フイルムや住宅関連の東栄住宅、フジ住宅、サンシティなど。  来週9月1日からは名実ともに、9月相場入りとなる。今週末は上昇して終わったものの、国内景気の実態が悪いことや、米国の金融不安も解消のメドが立っていないことから、出来高を伴っての上昇が続くのかどうか、注目される。9月は「歴史的に過去10年の2勝8敗という株価の上昇が難しい月」(市場関係者)でもある。海外は2日の米ISM製造業景況指数や4日の同非製造業景況指数の発表、4日のECB(欧州中央銀行)定例理事会が注目ポイントだ。5日には国内の法人企業統計4~6月期の発表があり、設備投資動向が市場に影響を与えそうだ。

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