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【株式・前引け】米国株の大幅高受け小幅続伸。ただ、上げ一巡後もたつく

 9日の東京株式市場の前場は、前日の米国株の大幅高などを受け続伸した。ただ、朝方に発表された国内GDP改定値が市場予測を下回ったことなどから上げ幅は限定的で、日経平均株価は前日終値比40円38銭高の8369円43銭、TOPIXは同5.8ポイント高の817.88で引けた。相変わらず低調な商いが続いており、東証1部出来高の概算は9億1229万株、売買代金は6626億円だった。  前日の米国株市場は、オバマ次期大統領が1950年代以来最大規模という大型の財政投資に意欲を示したことや、自動車ビッグ3に対する金融支援策の合意が近い、との観測が広がったことから、NYダウは前日比298ドル76セント高の8934ドル18セントまで急騰した。またナスダック、S&P500など主要指標が軒並み上昇、つれて欧州市場も大幅高となった。  これを受け、本日の東京市場寄り付き前の外国証券12社経由の売買注文動向も、売り1850万株に対し、買いが3830万株と、1980万株の5営業日ぶり大幅買い越し。現物の成り行き注文も買い越しでのスタートとなったが、8時50分ごろに、内閣府から発表された7~9月期GDP改定値が、実質でマイナス0.5%、年率換算でマイナス1.8%と、いずれも市場予測のレンジの下限を下回ったことなどが市場心理を冷やし、日経平均株価は前日比33円高と小幅高からのスタートとなった。その後、先物に大口の買いが入ったことから9時32分ごろに170円高まで一気に上げる場面もあったが、上げ一巡後はもたついた相場となった。  業種別は、東証33業種のうち21業種が上昇。証券がダントツで、海運、その他製品、不動産などが続いた。一方、値下がり12業種のうち下げ幅が目立ったのは、原油高騰を嫌気した紙パのほか、保険、医薬品、食料品など。個別銘柄は、公募増資価格の発表を受け買い戻された三菱UFJ証券が出来高、売買代金ともにトップ。タカノ、SFCG、野村HLDなどの上昇幅が大きかった。ABCマート、ファーストリテイリングなどは利益確定売りから下げた。  株価は上昇したものの、出来高、売買代金が伴っておらず、先物の動きに左右されやすい不安定な地合が続いている。今週は株価指数先物のメジャーSQ(特別清算指数)算出日を控えていることも、軟調さの要因となっているもよう。  市場関係者からは、「サブプライム問題の震源地ではないから影響は小さいといっていたのに、株価を見る限り、日本が一番影響を受けている。しかも、経済対策などでは米欧に先を越された格好で、日本の政治家にはもっとしっかりしてほしい」といったぼやき声も聞かれた。

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