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【株式・前引け】3日続伸だが伸び悩み。利益確定売りが上値押さえる

 3日の東京株式相場は3日続伸。米国株高などを買い材料に朝方は買い物が先行したが、買い一巡後は伸び悩んだ。日経平均株価は、前日終値比49円94銭高の8769円72銭、TOPIX(東証株価指数)は同7.29ポイント高の833.98ポイントで取引を終えた。東証1部の出来高は概算で14億6452万株、売買代金は同9174億円だった。  前日の米ニューヨーク株式は3日続伸。ダウは前日比216ドルの値上がりとなった。時価会計原則の緩和基準の決定などが好感され、金融株などが買い人気を集めた。2月の製造業受注が7カ月ぶりのプラスとなったのも支援材料になった。  これを受けた3日の東京市場では、取引開始前の外国証券経由の売買注文が、売り1790万株、買い3610万株で差し引き1820万株の買い越しとなり、3日連続の買い越しを記録。前日の410万株から買い越し幅も拡大した。  取引開始後も買い物が先行。日経平均は一時、前日比165円高の8884円まで上昇した。だが、買い一巡後は利益確定とみられる売りなどに押されて伸び悩んだ。「前日までとは異なり、売り板が厚い」(東洋証券の児玉克彦シニアストラテジスト)との指摘もある。  業種別では、東証33業種のうち、18業種が値上がり。輸送用機器、ゴム製品、不動産などの上昇が目立った。なかでも、輸送用機器では連日大幅高の日産自動車をはじめ、トヨタ自動車、スズキなど自動車株が堅調。外国為替市場の円相場が一時1ドル=100円台まで下落したことなどが株価を下支えした。  三菱UFJフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループなどの銀行株も上昇したが、相場全体と同様、朝高の後は伸び悩む展開となった。  値下がりは15業種。電気・ガス、サービス、情報・通信などの下落が目立った。個別銘柄では、2日連続で値幅制限の上限(ストップ高)まで買われたエルピーダメモリが反落した。  日経平均は年度末の3月31日からの2日間で610円、率にして7%を超える上昇を記録しており、スピード警戒感が強まっている。物色の広がりを示す騰落レシオ(25日移動平均)が「買われすぎ」とされる120%を上回るなど、テクニカル指標も過熱状態を示唆。3月決算会社の「10年3月期の業績予想が気になる」(東洋証券の児玉氏)との声も依然少なくない。こうした見方を映し、午後の取引はやや上値の重たい展開になる可能性がありそうだ。

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