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【株式・大引け】大引け直前に急伸、日経平均は9000円に肉薄する続伸

 1日の東京株式市場は大幅に続伸して大引けを迎えた。日経平均株価は前日比149円11銭高の8977円37銭、TOPIXも同9.06ポイント高の846.85だった。東証1部の出来高は概算で21億78690万株、売買代金は1兆4070億円。大型連休前にもかかわらず商いはそれほど細らず、日経平均が9000円に肉薄する展開となった。  前場は、1ドル99円台まで進んだ円安を受け、日経平均は一時118円高をつけたが、連休前の利益確定売りに押され、前引けにかけては山成りのカーブを描きながら伸び悩んだ。昼のバスケット取引は506億円の成立で「売り決め優勢」と伝えられる一方、後場寄り前の現物成り行き注文も売りが1000万株、買いが980万株と差し引き20万株の売り越しだった。  この流れを受けた後場は、円安一服もあって日経平均が一時前日比でわずかにマイナスに転じたが、2時過ぎから先物主導で買いが優勢となり、大引け直前になって一気に9000円台を突破した。市場で有力だった「連休前は様子見ムードとなり本日の9000円台乗せはないだろう」との見方を一蹴する格好になったが、大引け寸前で9000円に届かなかった。本日高値は14時55分の9017円銭だった。  東証業種別では、33業種のうち上昇が25業種。プラス5.11%で上昇率トップとなった商社など卸売をはじめ、海運、鉄鋼といった景気敏感業種が前場に引き続き高かった。自動車、精密など輸出関連やガラス、サービス、建設などが下落した前場から上昇に転じた。下落は8業種で、倉庫、食料、空運など、新型インフルエンザ関連が安かった。新型インフルエンザを材料に連騰していた繊維も、利食い売りを浴びた。  個別銘柄では、業績上方修正のあった日本調剤、グリーンホスピタル、証券アナリストが投資判断を引き上げた富士通や新光電気工業、伊藤忠商事などが上げた。ソフトバンク、ファナック、キヤノン、デンソーなども上げて日経平均を引き上げた。肉食への不安から魚肉シフトの連想を呼んだのかホウスイも高かった。下落銘柄の中心は繊維株で、富士紡、シキボウ、クラボウ、トーア紡、ダイワボウなどが軒並み売られ、重松製作所など防毒マスク関連銘柄も利益確定売りに押された。  9000円突破はなかったといえ、連休前の本日の大幅続伸は、悪材料に対して市場がかなり鈍感になってきたことを示している。米国クライスラーの破綻や、国内の消費者物価下落や企業業績悪化といった情報にも、マーケットの影響はきわめて限定的だ。連休中には米国で金融機関に対するストレステストの結果が明らかになるほか、連休明けには国内大型企業の決算発表が集中する。それらを控えながら本日9000円に挑んだことで、市場関係者からは「連休明けの2日で9200円も射程圏に入った」(大手証券)と楽観する声も聞こえてくる。その思惑どおりになるか、連休中の米国経済に関する情報が注目される。

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