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【株式・大引け】後場で1万円回復も先物に引っ張られ失速、日経平均は小幅反落

 1日の東京株式市場は、日経平均株価が1万円を回復後、引けに掛けて失速し前日比18円51銭安の9939円93銭で取引を終えた。TOPIXも同1.46ポイント安の928.30だった。  前日の米国株価指標がそろって反落、また9時前後の為替相場が円高傾向だったことから、東京市場は日経平均が小幅安スタート。が、寄り付き前に発表された日銀短観は業況判断指数の改善幅が市場予想の中心値を下回ったものの、先行きは大きく改善、という見通しが示されたこと、為替が円安に振れたことを手掛かりに切り返し、前場は小幅高で引けた。後場も、昼のバスケット商いがやや買い決め優勢だったことで、仲介する証券会社が先物に買いを入れるなどで先物が先導。景気回復期待感、円安傾向も持続したうえ、アジア株式も総じて堅調で後場寄り後、ほどなく1万円を突破した。  14時05分には本日の高値となる1万0086円をつけたが、14時30分前後に先物へ大口の売り注文が断続的に入るや、急落。引けに掛けて押し目買いが入りやや戻すも、小幅反落となった。  急落劇の理由を一言で言えば「期待と実態の溝が埋まっていない」(大手証券)ということだ。「各国の景気刺激策がそろそろ効いてくるのではないか」「6月15、16日に空けたマドを埋めた!」「数日後に200日線と100日線がゴールデンクロスになりそうだ」と状況を楽観視したいけれど、現実はそれほどでもない、という感じだ。実際、東証1部の出来高こそ概算で23億0723万株と膨らんだが、売買代金は1兆5894億円と盛り上がらない。  東証33業種別では上昇12業種、下落21業種と前場とは逆に下落業種数が上昇業種数を上回った。下落の筆頭は増資を嫌気された全日空の比重が重い空運。2位は同じく増資が伝えられたオリックスが属するその他金融。以下、鉱業、食料品、石油と資源関連が目立つ。上昇率トップは銀行で、不動産、繊維、非鉄、ガラスが続く。もっとも銀行の上昇率も1%未満と低調だ。個別では、JR東海首脳による新幹線のトップセールスが伝えられ近畿車両、日本車両が上昇。スマートグリッドへの思惑から昭和電線、古河電工、東京特殊電線なども上げた。値下がりでは前述の全日空、オリックスが目立つ。  ロウソク足は陽線となったものの、短く、長い上ヒゲが出た形で、やや注意が必要だ。他国の株式市場、為替動向に注目したい。

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