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【株式・前引け】米国株安を受けて大幅安ながら下げ渋りも

 3日の東京株式市場の前場は3営業日続落。日経平均株価は前日終値比101円32銭安の9774円83銭で前引けした。前日の米国株式市場の大幅安を受け、安値圏での取引に終始した。TOPIXも同7.51ポイント安の916.51と3営業日続落。東証一部の出来高は概算で9億4246万株、売買代金は6750億円だった。  前日の米国株式市場はNYダウ平均が、前日比223ドル安の大幅反落となるなど主要3指標がそろって大幅に下落。現地時間の朝方に発表された6月の雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比46万7000人減と、市場事前予想以上に減少したことや失業率が0.1ポイント悪化の9.5%と、約26年ぶりとなる水準まで悪化した。これらを受けて、個人消費への悪影響から米国の景気後退が長期化するとの懸念が強まったのが、売り材料となった。  前日の米国株安の影響から、本日の東京市場は日経平均が前日終値比124円安で寄り付き、9時6分には同184円安まで下げ幅を拡大した。一方、朝方の外国証券の売買動向は売り1370万株に対して、買い1470万株と差し引き100万株の買い越し。小型株や新興株の好材料銘柄では、個人投資家の物色もみられ、「マーケットからおカネは逃げていない」(国内証券)。その後は、先物にまとまった買いが入るなど下げ渋り、前引け直前の10時54分には同97円安まで下げ幅を縮小する場面もみられた。  東証33業種別の動向は、30業種が値下がり。騰落率でみたワーストは海運(前日終値比2.77%下落)。鉱業(同2.67%下落)、小売業(同2.28%下落)なども安かった。一方、上昇は3業種。騰落率トップはゴム製品(同1.41%上昇)。証券会社が投資判断を引き上げたブリヂストンの買いに引っ張られたようだ。その他金融(同0.90%上昇)、輸送用機器(同0.18%上昇)も値上がりした。  個別銘柄では、ファーストリテイリングやセブン&アイ・ホールディングスの下げが目立った。ファーストリテイリングは、2日に発表した6月の国内ユニクロ事業の既存店売上高が前年同月比6.4%増と8カ月連続で増加したものの、5月(同18%増)と比べた伸び率が鈍化したとの見方から、「利益確定売りが先行した」(国内証券)。セブン&アイは、09年3~5月期連結決算で営業利益が前年同期比17.5%減の586億円、最終利益が同28.3%減の237億円に落ち込んだことが、嫌気されたようだ。  一方、好材料銘柄はしっかりと買われた。優良老人ホームを増設すると伝えられたベネッセコーポレーションや、10年6月期の連結営業損益が5億円程度に黒字化すると報じられたミヤチテクノスなどが上昇。住友商事系の投資会社が第三者割当増資に応じると発表したCSKも高い。  大幅下落で始まった本日の東京株式市場だが、「米国市場の大幅下落を受けて、日経平均の下げが9700円で止まるのか、9500円まで突っこむのかがポイントと見ているが、9700円を割り込んだところではしっかり買いが入っており、意外にも底堅い」とリテラ・クレア証券の清水洋介・情報部部長は話している。本日のアジア株や為替市場の動向が、後場の値動きを左右しそうだ。

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