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【株式・前引け】高値スタートも先物の大口売りに引きずられて5営業日続落

 7日の東京株式市場の前場は小幅ながら5営業日続落。日経平均株価は前日終値比20円94銭安の9659円93銭で前引けした。朝方は高値圏で取引を開始したものの、景気の先行きに対する慎重な見方が台頭して売買エネルギーが細る中で、先物の仕掛け的な売りにも引きずられて、下落に転じた。TOPIXも同2.20ポイント安の910.22と5営業日続落。東証一部の出来高は概算で9億6629万株、売買代金は6344億円と低調だった。  前日の米国株式市場はNYダウ平均が前日比44.13ドル高となる一方、ナスダック総合指数は9.12ポイント安となるなどマチマチ。一方、米国サプライマネジメント協会(ISM)が発表した6月の非製造業景況感指数は、前月比3ポイント上昇の47となり、3カ月連続プラスで市場予想(46)を上回ったが「反応は限定的だった」(市場関係者)。  本日朝方の外国証券の売買動向は買い1890万株に対して売り2270万株と差し引き380万株の3営業日ぶりの売り越し。東京市場は前日まで4営業日続落していたため、自律反発狙いの買いもあって、日経平均が前日終値比32円高で寄り付き、直後の9時2分には同53円高まで上げ幅を拡大した。  しかし、「米国景気の早期底入れ期待が後退しつつある中で、市場では様子見ムードも強まり売買エネルギーが盛り上がってこない」(国内証券)展開の中、先物にまとまった売りが出て、日経平均は下落に転じた。10時25分には同61円安まで値を下げる場面もあったが、前引けにかけては下げ幅を縮めて、取引を終えた。一方、小型株や新興市場株は堅調な値動きを見せた。  東証33業種別の動向は、21業種が値下がり。騰落率でみたワーストは非鉄金属(前日終値比2.41%下落)。鉄鋼(同2.20%下落)、証券・商品先物(同2.16%下落)なども安かった。一方、上昇は12業種。騰落率トップは陸運(同1.75%上昇)。食料品(同1.73%上昇)、サービス(同1.66%上昇)の値上がりも目立った。  個別銘柄では、09年3~5月期決算で連結営業利益が前年同期比1%増となったファミリーマートのほか、6月の宅急便取扱個数が前年同月比2.2%増と8カ月ぶりにプラスとなったヤマトホールディングス、6月中間期業績予想を上方修正した荏原実業など、業績が底堅い銘柄への買いが目立った。  一方、WTI原油先物価格の値下がりを受けて、資源系銘柄は低調だった。出光興産や国際石油開発帝石のほか、三菱商事、三井物産、住友商事など商社系が軒並み下落した。コナカや明電舎など昨日、上昇が大きかった銘柄で早くも利益確定売りの動きもみられた。  日経平均は「9500~1万円のレンジに入ったとの見方がある一方、株価チャートでみて、6月23日の終値9549円から6月30日の9958円の76.8%押し(戻し)である9636円を、「本日の終値で上回れなかった場合は、9549円の下値を試す展開になる可能性がある」(国内証券)との指摘もある。売買エネルギーが細る中で、外資系証券会社などによる先物の仕掛け的な売買にも左右されそうだ。

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