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【株式・前引け】為替の円高傾向など受けて小幅反落

 11日前場の東京株式市場は、為替相場が円高傾向を強めたことなどを受けて小幅反落した。日経平均株価は、前日終値比47円81銭安の1万0465円86銭、TOPIXは同3.88ポイント安の954.61だった。この日が株価指数先物とオプションのSQ(特別清算指数)算出日だったこともあり、東証1部の出来高は概算で17億6893万株、売買代金は1兆4568億円と、前日よりも大幅に膨らんだ。  日経平均は5円高の1万0519円で寄り付き、いったんマイナス圏で推移した後、再びプラスとなり、10時10分には8円高の1万0522円と前場の高値を付けた。ただ、その後は前引けにかけて売り物に押されがちな展開だった。SQ算出に伴う現物株の寄り付き売買は売り買いがほぼ均衡し、ほとんど影響はなかったものの、SQ値は1万0541円92銭で、日経平均はこの水準を上回ることができず、心理的な重荷となったようだ。  前日の米国株は、NYダウ、ナスダック総合とも5日続伸で、ともに約11カ月ぶりの高値を記録。NYダウは前日比80ドル26セント高の9627ドル48セントで昨年10月6日以来、ハイテク株の多いナスダックは、同23.63ポイント高の2084.02で昨年9月30日以来の高値を付けた。  ところが、これを受けた東京市場の朝方の外国証券経由の売買注文は、売り2570万株に対し、買いが2510万株で60万株の売り越しだった。また、この日の為替相場が対ドル、対ユーロともに円高傾向で推移したことや、朝方発表された4~6月期のGDP(国内総生産)改定値が速報値の年率換算3.7%から2.3%に下方修正されたことも、売りを誘った。  東証33業種別では25業種が値下がりし、値上がりは8業種にとどまった。上昇率では鉱業、空運、ガラス、保険など、下落率では鉄鋼、海運、紙パルプ、証券、非鉄などが目立った。個別銘柄では、インプレス、鈴丹、藤倉化成、日本MDMなどが大きく買われ、一方、転換社債発行を発表した長谷工が大きく売られたほか、昨日買われたピクセラ、大和システムが大幅反落した。  後場は、為替相場の動向に加えて、鉱工業生産指数など複数の経済指標が発表される中国をはじめ、アジア株の動向が引き続き注目されそうだ。

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