市場経済ニュース

【株式・大引け】様子見ムード強く3日ぶり反落、日経平均は2カ月ぶりの1万円割れ

 1日の東京株式市場は、様子見ムードが強く3日ぶりの反落となった。日経平均株価は、前日終値比154円59銭安の9978円64銭、TOPIXは同13.72ポイント安の896.12だった。日経平均の終値での1万円割れは、7月24日以来、約2カ月ぶりとなる。東証1部の出来高は概算で18億1113万株、売買代金は1兆2141億円と、前日の水準は上回ったものの、引き続き盛り上がりに欠けた。  前引けに143円安だった日経平均は後場、156円安の9976円で寄り付き、この近辺での小幅なモミ合いに終始した。前日の米国株が続落したことに加え、本日のアジア株も軟調な市場が多かったことなどから、名実ともに10月相場入りしたにもかかわらず、引き続き様子見ムードは強かった。  様子見ムードの背景には、米国株続落に加え、本日の為替は円高一服となっているものの、朝方発表になった9月の日銀短観で09年度の想定為替レートが94円50銭だったため、これを上回る足元の円高傾向で企業業績の先行き不透明感が強まっていること、また連日の亀井静香金融担当大臣の発言や大型増資への警戒感から金融株への不安が根強いこと、などがある。特に中小・零細企業や個人を対象にした債務返済猶予制度に関する亀井大臣の発言をめぐっては、創設の行方を見極めたい、とのムードが強い。また、9月以降、外国人投資家の売り越しが続いていること、市場エネルギーが減少していることなども、悪材料となっている。  東証33業種別では、31業種が下落し、上昇したのは空運、鉱業の2業種のみ。下落率では証券、繊維、銀行、精密などが目立った。個別銘柄ではサイボウズ、くらコーポレーション、CSKホールディングス、JALなどが買われ、一方でゼクス、イチネンホールディングス、タクトホーム、日本CMK、エルピーダメモリなどが大きく売られた。  当面は、やはり為替相場の動向、債務返済猶予制度など政策発動の行方が焦点となりそうだ。特に為替については、10月後半から企業の決算発表が相次ぐため、下期の業績動向への影響が注目されそうだ。

ページトップ