市場経済ニュース

【株式・前引け】米国株高などで日経平均は3日ぶり反発、ただ値動きは小さい

 23日の東京株式市場は、日経平均株価が3営業日ぶりに反発した。引値は前日終値比63円26銭高の1万0330円43銭だった。米国株高や円高が一服したことなどに反応した。ただ高値と安値の差はわずかに30円程度と値動きは小さかった。TOPIXも同0.86ポイント高い909.46だった。東証1部の出来高は概算で8億7184万株、売買代金は6125億円と市場エネルギーは低調なままだ。  前日の米国株市場は、NYダウ平均、ナスダック総合、SP500など主要指標が揃って3日ぶりに反発した。保険大手のトラベラーズ、化学大手のスリーエムなどが市場予想を上回る四半期決算を発表したことを好感した。金融株なども買い戻され、相場を押し上げた。また、本日朝方の外国証券経由売買動向は、売り1550万株、買い2060万株で510万株の買い越しで7営業日連続の買い越しとなった。  こうした流れを受けて東京市場は、日経平均が前日終値よりも68円17銭高い、1万0335円34銭で寄り付いた。9時17分に同38円高、1万0305円37銭を付けたが、その後は上げ渋って下値を売りこむことはないものの、大きく買い上がることもなく、狭いレンジでの上げ下げに終始して、そのまま引けた。  米国株高への反応が限定的なのは「日本株独自の買い材料に乏しく、民主党政権の政治的リスクに外国人投資家が敏感なため」(市場関係者)との見方がある。主要企業の4~9月期決算発表を見極めたい、との様子見ムードや週末、月末接近で動きづらいことも理由となっているようだ。  東証33業種別に見ると、プラスとなったのは22業種で紙パルプ、建設、海運、食品、金融株の上昇が目立った。マイナスだったのは11業種で電力ガス、ゴム、精密などが下落した。電力はやや円安に振れてきていることや原油価格の上昇が懸念された模様。個別銘柄ではファーストリテイリングやソフトバンクなど日経平均への寄与度の高い株の一部が上昇。証券会社が投資判断を引き上げたワコム、業績上方修正をした三井造船、大和ハウス、東急不動産などが上げた。  日本株に積極的な買い手がかりがない状況では、後場も一段と様子見ムードが広がることになりそうだ。

ページトップ