市場経済ニュース

【株式・前引け】米株は小幅反発も、円高で利益確定売り進み反落

 1日の東京株式市場は反落した。日経平均株価は前日終値比88円88銭安の9256円67銭、TOPIXも同8.57ポイント安の831.37で引けた。東証1部の出来高は概算で9億8764万株、売買代金は6193億円と引き続き低調だった。  前日の米国株式市場は先週のドバイショックによる下げから小幅に反発した。アブダビがドバイを支援する、との観測や、欧州、米国経済への影響が限定的、との報道が伝えられ、やや沈静化したため。NYダウ平均は前週末比34.92ドル高の1万0344ドル84セントで引けた。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も6.16ポイント高い2144.60で終えた。  ただ、円相場は1ドル86円台前半、対ユーロに対しても1ユーロ129円台前半で推移し、企業業績への懸念が高まり、日本のデフレスパイラルへの不安が重石となった。前日のシカゴCMEの日経平均先物も9235円と前日の日経平均終値を下回ったこともあり、前日の大幅反発の反動の利益確定売りが先行し、本日の東京市場は寄り付きから日経平均が前日終値比60円安い9281円と反落して始まった。寄り付き前の大口成り行き注文は売りが8990万株、買いが6730万株で、差し引き2260万株の売り越し。これに対し、外資系証券10社ベースの注文は売りが1290万株に対して買いが1380万株、差し引き90万株の買い越しだった。  ドバイの信用不安については、アブダビのドバイ支援の動きなどから沈静化し、また、政府の景気対策への期待から中盤は一部の銘柄に買いも入り、下げ渋った。ただ、積極的な買いには至らず、一時は同100円安い9233円まで下げ、ハイテク株、金融株など主力株が全般に反落して引けた。東証一部の値上がり銘柄数655に対し、値下がりは883、変わらずが145。業種別では東証33業種中で小売、医薬品、サービスなど上昇は6業種で、他27業種が下げた。下げが大きかったのは海運、その他製品など。  個別銘柄では、日本郵船、商船三井、川崎汽船が安い。1兆円の大型増資を前日に正式発表した、三菱UFJ、三井住友FG、みずほFG、野村など金融株も前日の反動もあり軒並み安い。トヨタ、東芝、ホンダ、キャノン、ソニーなども売られた。大型増資の三井松島が下げた。  なお、日銀が本日2時から臨時の政策決定会合を開くことを決めた。政府からのプレッシャーは相当にきついが、長期国債の買い入れ増額は盛り込まれると思われるが、量的緩和までは踏み込まないとの見方が強い。

ページトップ