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【株式・前引け】3日続落。一時、1万円台回復も利益確定売りに押される

 11日の東京株式市場の前場は、日経平均の引値が9995円34銭と3日続落した。日経平均は寄り付き前日終値比40円安の9964円05銭と、3日続落して始まった。その後、一時持ち直し、10時19分には1万0035円92銭と1万円台を回復する場面もあった。だが、結果的には利益確定売りに押され、1万円を割り込んで引けた。一方、低位株の値動きが活発だったことを反映し、TOPIXは同2.44ポイント安の882.50と、日経平均に比べやや落ち幅は小さかった。  東証1部前場の出来高は概算で9億2114万株、売買代金は5757億円と大きな盛り上がりに欠けた。昨日は1日の出来高が9営業日ぶりに20億株を割り込み、市場のエネルギーが不足していることを示している。  東京市場寄り前の外国証券経由の売買注文(10社ベース)は、売り2000万株、買い1750万株の差し引き250万株の売り越しだった。  業種別では33業種中、その他金融、証券、鉄鋼など16業種が上昇。ただ、主力株の一部には買い戻しの動きも見られるが、全般に小動きに終始し、上昇率も小幅となった。一方、鉱業の2.68%マイナスを筆頭に、ゴム、海運などが売られ、17業種が下げた。個別銘柄では、低位、小型株に物色買いが入り、青木あすなろ建設、ランド、学情、理想科学工業などの上げが目立った。後場は為替がこのまま円安方向に進めば、輸出関連株に見直し買いが入る可能性もありそうだ。  ドバイショックは欧州を中心に影響が残りそうだが、世界的な激震にまでは発展しないとの見方が一般的になってきている。実際、前日のNYダウもS&Pによるスペインの格下げなどで一時、前日比マイナスとなったが、最終的には前日比51.08ドル高で引けており、米国への影響は限定的との説を裏付けている。  東京株式市場も、短期的には過熱感が残るが、マクロ環境に大きな変化はなく、調整一巡後は先進国市場に遅れている分を取り戻す動きが出てくると思われる。テクニカル的にも日経平均の25日移動平均線が右肩上がりを鮮明にしており、「割れても押し目買い」(市場関係者)との声も聞かれる。今後は自律的反発の動きが出てくると予想される。  ただ、明日のメジャーSQを控え、下値では押し目買いが入る一方、日経平均が1万円を超えてくると利益確定売りが上値を抑える格好となっている。SQは波乱なく終わりそうとの観測が強いが、SQ前の最終売買日ということもあり、後場も小幅なモミ合いに終始しそうだ。

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