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【株式・前引け】前日までの大幅高の反動で反落、ただ下げ幅は限定的

 9日の東京株式市場の前場は小幅反落。前週末、前日と大幅高で、日経平均株価が1万0500円台に駆け上がった影響から反動安となった。日経平均株価の前引けは前日終値比27円88銭安の1万0558円04銭、TOPIXは同2.50ポイント安い924.81。東証1部の出来高は概算で7億3664万株、売買代金は5118億円と低調だった。  前日の米国株式市場はマチマチ。NYダウ平均は3営業日ぶりに小反落。前週末に雇用統計の悪化が予想を下回ったことを好感して1カ月半ぶりの高値を付けた反動で、利益確定売りが目立った。S&P500も下落したが、ナスダック総合は3日続伸で約1年半ぶりの高値となった。インターネット関連で重要な発表をする、と報じられたシスコシステムズやアップルの上昇が目立った。  本日朝方の外国証券経由売買動向は、売り1620万株、買い1860万株で240万株の買い越し。買い越しは4営業日連続。  東京市場は、日経平均が小幅反落で寄り付いた。為替はドル、ユーロとも前日からやや円高傾向となり、米国株式市場が方向感を欠くなど手がかり難の中、利益確定売りにやや押された格好。ただ押し目買いも入るなど底堅い展開となった。9時44分、10時27分頃には前日比プラスに転じる場面もあったが、再びマイナスに戻るなど、小幅なモミ合いに終始した。前引け間際にやや下げて、そのまま安値圏で引けた。  前日と前週末で日経平均が440円、4.3%上昇した反動にしては、下げ幅は小さかった。その理由としては、海外景気の不透明感が後退していること、すでに今10年3月期の好業績を織り込んだ国内企業の来11年3月期も明るいのではないか、との期待感が出ていること、ここ数週間、内外を揺るがしたトヨタ自動車のリコール問題が「峠を越えたのではないか」との観測が出てきていること――などがあるもようだ。  東証33業種別に見ると、上昇したのは7業種。トップは任天堂が押し上げた、その他製品で、上昇率は21.21%。続いて不動産、金属、紙パルプ、保険、水産、ガラス。下落した26業種のうちトップは海運で、下落率は1.22%。その他の下落業種はすべて1%未満の下落率だった。  東証1部の値上がり銘柄数は627、値下がりは858、変わらずが170。個別銘柄では、アフリカ市場開拓が本格化、と報じられたソニー、業績上方修正をしたサイゼリヤ、株式分割を発表したケーズHD、自社株取得枠を発表したザッパラス、グループ会社の8割を統合、と報じられたNTTデータなどが上げた。前社長人事を巡る対立が明らかになった富士通は続落した。  週末の日経平均先物3月もののSQ(特別清算指数)算出を控えて様子見気分があり、市場エネルギーは盛り上がりに欠けている。とはいえ為替以外に格段の材料もないことから、後場はアジア株の動向をにらみながらも、前場のような小動きとなることが予想される。

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