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【株式・前引け】朝方の買い一巡後はメジャーSQ通過で軟調、上げ幅縮小

 12日前場の東京株式市場は2日連騰。米国株式市場の続伸や為替の円安傾向、アジア株堅調など買い安心材料が増えて、主力株を中心に割安修正の買いが入った。日経平均株価は前日終値比43円52銭高い1万0708円47銭で、今年1月21日以来となる1万0700円台を回復。TOPIXも同2.09ポイント高の932.47で引けた。東証1部の出来高は概算で17億3775万株、売買代金は1兆5986億円。来週開かれる日銀政策決定会合の場で追加の金融緩和策がまとまることへの期待感などを背景に、相場には先高観があり、メジャーSQ(特別清算指数)通過後の利益確定売りをひとまずこなした。  前場寄り付きは、日経平均が前日終値比112円54銭高の1万0777円49銭と好伸。高値スタートしたのは、前日の米国株式市場の続伸が最大の要因。NYダウ平均は、業績回復期待の高まる金融株と自動車株が支えとなって前日比44ドル51セント高の1万0611ドル84セントと3日続伸。ハイテクやベンチャー銘柄の影響を受けやすいナスダック総合指数は9.51ポイント高の2368.46ポイントで6日続伸。こうした動きに加えて米シカゴ日経平均先物や大証の日経平均先物も買い越し基調で、取引開始から続伸した。寄り付き前の外資系証券10社ベースの注文動向は、売り1260万株に対して買い2500万株と差し引き1240万株と、7営業日連続の大幅な買い越しだった。  本日は、株式先物と株価指数オプションの両取引の最終決済を行う3カ月に1度のメジャーSQ算出日で、朝方から現物株にもディーラー筋とみられる買いが集まった。ただ3月物のSQは、試算で1万0808円73銭と「市場予想の1万0750円より上に突き上がった価格となった。本日中にここを抜く地合いは整っておらず、SQ値が上値となって調整もしくはモミ合いの展開が懸念される」(市場関係者)。こうしたSQ値への評価から、過熱感のあるハイテク関連銘柄を中心に利益確定売りが出て、上げ幅が急縮小した。ただ、10時50分に前場の安値1万0699円を付けた後は、割安感のある医薬品や小売りなど内需系の人気株に商いが集中、日経平均は切り返した。  東証33業種別騰落率の上昇22業種中のプラス幅上位は、医薬0.94%で、精密、化学、ガラスの順。下落11業種のマイナス幅上位は、石油1.79%で、金融、水産、不動産と続く。為替が1ドル90円台後半、1ユーロ124円の円安に一時傾いたことで輸出関連株の上昇が目立った。ただ、5営業日で11%上昇したソニーや京セラが6日ぶりに反落。東京エレクトロンやミツミ電機など外国人投資家の買いを集めて、一本調子の上昇基調が続いた銘柄は、上げ一服の利益確定売り一色だった。マグロ養殖でハヤされたホウスイも6営業日ぶりに反落した。  後場の展開だが、為替が1ドル90円台半ばを維持し、上海やハンセン指数がプラスで推移していれば、押し目を買う個別物色の動きが顕著となり、日経平均は堅調だろう。なお、前場が軟調だったジャスダックやヘラクレスといった新興ベンチャー市場に、買いが集まるかも注目だ。個人投資家などが、主力株を利益確定売りして得た資金を、新興ベンチャー市場に一部シフトさせる動きがポイントとなる。週明け15日は「会社四季報」春号など投資雑誌の発売がある。SQ通過でディーラー筋の動きも活発となるので、後場人気を集めた銘柄は、週明けの上昇期待ももてると、とらえることができるからだ。

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