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【株式・前引け】日経平均は小幅反発、ただ欧州問題の懸念くすぶる

 12日の東京株式市場前場は小幅反発。日経平均株価の前引けは前日終値比53円70銭高い1万0464円80銭、TOPIXも同5.30ポイント高い937.40だった。対ユーロで円高が一段落していることもあり、トヨタ自動車など好業績の主力企業株が買い戻された。ただ、欧州の金融不安はくすぶっており、前場の値動き幅は59円と小幅だった。東証1部の出来高は概算で12億0147万株、同売買代金は7642億円。  前日の米国市場は、NYダウが小幅安、ナスダック総合が小幅高とマチマチ。東京市場寄り付き前の外国証券経由の売買は売り1820万株、買い1670万株で5日連続の売り越しとなった。ただ、円高傾向が続いていた為替相場が、朝方に1ユーロ117円台後半、1ドル92円台後半まで切り返したことなどが安心材料となり、東京市場は53円93銭高と小高くスタート。10時13分頃に90円高を付けたあとは伸び悩んだが、前引けにかけてやや持ち直した。前10年3月期が最終黒字となったトヨタ自動車が買われたことなども市場心理にプラスに働いたもよう(トヨタの引け値は前日比90円高)。  業種別では東証33業種中、26業種が上昇。ガラス、金属、輸送用機器、非鉄などの上げが大きかった。一方下落したのは証券、銀行、倉庫、精密など。東証1部の値上がり銘柄数は1018、値下がりが508、変わらずは124だった。  個別銘柄では、旭硝子、日立製作所、ニコンなどが上昇。前日のNY金先物価格が過去最高を更新したことなどを受け、住友金属鉱山なども買われた。一方、大規模増資を検討中と報じられたみずほフィナンシャルグループなどの銀行株は下落。オリンパスやルネサスエレクトロニクスも下げた。  後場に向けては、前日年初来安値を更新した上海市場などのアジア市場、為替などの動向が注目材料となる。

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