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【株式・大引け】欧州不安後退で大幅反発、日経平均は1週間ぶり1万0600円台回復

 13日の東京株式市場は3日ぶりに大きく反発した。日経平均株価は前日終値比226円52銭高の1万0620円55銭と、1週間ぶりに1万0600円台を回復。TOPIXも同15.07ポイント高の947.90と続伸した。欧州ショックの不安が後退したことから、世界的な株価回復の動きが広がった。東証1部の出来高は概算で22億7413万株、同売買代金は1兆5942億円だった。  前場は、欧米市場の大幅な上昇や、円高傾向にあった為替の一服感、朝方の外国証券経由の売買動向が6日ぶりに買い越しに転じたことなどを受けて、日経平均は前日終値比148円高でスタート。その後は高値圏のまま、37円の狭いレンジでもみ合いながら引けた。  昼のバスケット取引は1409億円が成立、やや買い決め優勢と伝えられた。日経平均先物の成り行き注文も買い越し。こうした流れを受けて、後場の日経平均は前引けより約25円高い水準で寄りついた後、さらにジリジリと上げ幅を広げ、14時直前には前日終値比244円高の本日高値をつけた。アジアの株式市場が軒並み上げたことで、欧州不安の後退がアジアを含む世界規模で確認されたとの安心感が市場に広がったことが背景にある。  業種別では東証33業種中、下落したのはガスと薬品の2業種のみ。その他金融の4.53%を筆頭に、ガラス、海運、不動産、ゴム、石油、鉄鋼、証券など、金融や資源株の上昇率が高かった。東証一部の値上がり銘柄数は1242、値下がりは343、変わらずは88だった。  個別銘柄では、半導体市況の先行きに明るい見通しが示されたことを受けて、今期の業績大幅改善が伝えられた東京エレクトロンなど半導体関連が買われた。京セラ、ファナックといった値がさハイテク株も反発。TDK、ソニーなども高い。業績好転と外資系証券の投資判断引き上げが重なったアルプス電気はストップ高。下げたのは武田薬品、アステラス製薬、エーザイなど減益基調が伝えられた薬品の他、本日の決算発表で今期予想が市場予想を下回った三越伊勢丹などが後場から下げに転じた。  日本経済の景気動向は、内需要因が期待できず、輸出関連企業の業績改善など外需要因への依存度が極端に高まっている。そのため、いまの株式市場は世界経済の不安や為替動向が相場を直撃する構図となっている。本日の市場は、そうした不安が和らいだことで、にわかに”業績相場”が出現した格好だ。日本企業の10年3月期決算はリストラによる増益基調だが、11年3月期は増収をベースにした本格的回復に転じるとの見方が強い。外部要因が安定してくれば、欧州ショックからの値戻しが遅れている日本株の一段の上げが見込める。

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