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【株式・大引け】日経平均株価は5日続伸で1万円台回復、ユーロ円安定で後場は上げ幅を拡大

 16日の東京株式市場は続伸。日経平均株価の終値は、前日終値比179円26銭高の1万0067円15銭で5日続伸し、5月20日以来、約1カ月ぶりに1万円台を回復した。TOPIXも同13.55ポイント高の892.38だった。国内外の不安が後退し、投資家のリスク許容度が高まった。ただ東証1部の売買高は概算で17億2807万株、売買代金は1兆2482億円にとどまっており、活況の目安と言われる「20億株・2兆円」はほど遠い。  5日続伸は09年11月30日~12月7日の6日続伸以来の連続伸長だ。  前場はスペインの短期国債入札が無難な結果だったことで、欧州の財政への過度な不安が一服。ユーロに買い戻しが入ったことや企業業績の改善が再評価されていること、さらに米国株の大幅高など世界の主要株価が戻り基調にあることが好感され、日経平均が寄り付きから1万円台を回復した。  昼のバスケット取引は128億9200万円成立し、やや売り決め優勢だったもようだ。後場は注目されたアジア市場の前場が軒並み上昇したほか、ユーロ・円相場も安定。先物に12時43分から立て続けに買い注文が入り、つれて現物も主力株を中心に上げ幅を拡大。その後高値圏でのモミ合いとなり、1万円台を維持したまま取り引きを終えた。  業種別では、東証33業種のうち32業種が上昇とほぼ全面高。任天堂を中心とするその他製品、鉄鋼、その他金融、精密機器、保険、卸売りなどが高い。値下がりは石油のみだった。個別銘柄の値上がり率上位は前場に引き続き、ソースネクスト、さが美、クミアイ化学など。一方、値下がり率上位は鋳鉄管、ハニーズ、リンナイ、シンプレックスなどだった。  日経平均の日足チャートは、W底を形成し、戻り基調にある。ただNYダウ平均、ナスダック総合、S&Pが心理的な節目である200日移動平均線を抜けた米国株式市場と比べると、出遅れている感は否めない。17日以降、売買高・売買代金をともなったうえでどれだけ上昇するかが回復を見極める大きなポイントとなりそうだ。 

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