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【株式・大引け】円高一服で日経平均は小幅続伸、出来高は5カ月ぶりの低水準

 5日の東京株式市場は小幅続伸。日経平均株価は先週末終値比63円07銭高の9266円78銭で引けた。先週末までに大きく下落したことを受け、値ごろで割安感の強い銘柄を中心に買い直す動きが見られた。TOPIXは同5.91ポイント高の836.89で引けた。東証1部の出来高は、概算で14億3981万株、売買代金は8906億円と低調だった。  前場は小幅高で寄り付いた後、9時24分に9213円79銭の本日安値を付け、その後は買い直される展開となった。遅れて始まったアジア市場は、上海、深セン、シンガポールなどが軟調、台湾、韓国、インドなどは堅調、とまちまち。後場も下値を売り込む動きはないものの上値も重く、13時27分頃に9282円90銭の高値を付けたあとは、9250円を挟む小幅のモミ合いが引けまで続いた。為替相場は対ドル、対ユーロともに円高の進行は一服し、1ドル87円後半、1ユーロ110円台とやや落ち着きを取り戻した。  東証1部の値上がり銘柄数は1132、値下がりは400、変わらず141。東証33業種中では29業種が上昇した。その他金融が上昇率トップ(プラス4.65%)で、不動産、繊維、小売り、情報通信がそれに続いた。下落は、石油、鉱業、鉄鋼、海運の4業種だった。  値上がり率上位は前場と同じく山水電気が33.3%上昇。ノンバンク大手が軒並み高で、アコム、プロミスはストップ高となった。大阪府が「貸金特区」設置を申請すると伝えられたことが好感された。また、7月1日より中国人への訪日ビザ発給緩和で利用者増が期待される一休なども買われた。  一方、値下がり率上位にはシルバー精工、サンシティ、日本ピラー工業、理想科学工業などが並んだ。出来高トップはみずほフィナンシャルグループ。売買高トップは、三菱UFJフィナンシャル・グループ。  本日は米国市場が祝日休場となることから、様子見気分も強く、東証1部の出来高は2月16日以来となる5カ月ぶりの低水準だった。一方で、リスク回避の動きから世界の株価は大幅に下落した結果、「テクニカル指標面では買いゾーンにあり、悪材料出尽くしとなれば自律反発があっても良い水準」(大手証券)との声も聞かれる。戻りのメドは、6月21日引け値の1万0238円01銭から7月1日引け値での安値9191円60銭までの下げ幅の38.2%水準の9590円といった見方も。  今週は、まず米国時間で明日発表される米国のISM非製造業景況指数が注目材料となる。さらに、木曜日には日本の機械受注、景気ウォッチャー調査など注目のイベントが続く。ただし、足元では円高進行が一服したものの、為替相場もまだ予断は許さない状況だ。出来高・売買代金が細っている中では、週末にはSQ(特別精算指数)発表も控えていることから、先物市場の動きに振られやすい展開が予想される。

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