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【株式・大引け】5日続落。日経平均は一時年初来安値を下回るが、円高一服で下げ渋る

 12日の東京株式市場は後場下げ渋ったものの5営業日続落。日経平均株価は前日終値比80円26銭安の9212円59銭で取引を終了した。TOPIXは同6.67ポイント低い827.78だった。  日経平均の前引けは187円65銭安。世界景気の減速懸念、円高の進行が嫌気された。昼間のバスケット取引がイーブンだったものの、ドル、ユーロが対円で安く、ハンセンなどアジア市場が軒並み軟調、シカゴのナスダック先物も大幅安とあって、後場は先物主導の売り気配となった。日経平均は9065円94銭で後場の取引を開始。ただ11時32分に1ドル84円92銭を付けた後、為替相場が後場取引時間中はむしろ85円中盤まで円安にシフトしたことで、自律反発ムードに火をつけた。7月1日に付けた終値ベースの年初来安値9191円を下回ると思われたものの、終盤にかけて値を大きく戻した。9100円が強力な下値抵抗ラインとなった。    東証1部の出来高は、概算で18億9751万株と、売り方の買い戻しや下値拾いといった短期筋のポジション調整で膨らんだ。売買代金は1兆2796億円と低調ながらも前日より大きく増えた。  東証1部の値上がり銘柄数は362で、前引けより230増。値下がりは1173で同268減。変わらずは128で43増。比較不可も1あった。東証33業種中で上昇業種は4。上昇率は電力・ガスの0.78%が1位、紙・パルプ、輸送用機器、陸運と続いた。下落率の1位は2.69%の保険。その他製品、ガラス・土石、証券、鉄鋼、情報・通信と続いた。  東証1部の値上がり銘柄では、半導体後工程で業績好調なTOWA、ベトナムで大型鉄鋼設備を受注した中外炉工業、羽田新ターミナルが竣工した日本空港ビルディングといった小型材料株が上位にライクイン。後発薬事業に対する期待が大きい明治ホールディングスが年始来高値を更新した。  一方で、後場寄りの一段安で年初来安値を更新する銘柄が435と今年最高を記録。電子部品や輸送用機器の代表銘柄が軒並み年初来安値を下回る割安圏となったことで、自律反発狙いの買いが終盤入った。  明日は、株価指数先物オプション8月物が、特別精算指数(SQ)算出日を迎える。米国株式やドル・ユーロ相場といった海外市況の動向によって、SQ値と現物の日経平均がどのように推移するかに関心が集まる。本日のような日経平均9100円、1ドル85円で下値抵抗を示すと、相場は割安修正への思惑から買い戻しが入って上昇基調に転じるかもしれない。しかし、1ドル84円台のままで明日の寄り付きを迎えた場合は、本日と同 じように輸出関連株を中心とする業績下方修正への警戒感が蒸し返されて、6日続落が想像できるので注意したい。

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