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【株式・大引け】15年ぶり円高水準で輸出関連株中心に売りかさみ日経平均は大幅続落、一時9000円割れ

 9日の東京株式市場は2日続落。日経平均株価の終値は前日終値比201円40銭安の9024円60銭、TOPIXは同13.93ポイント安の820.99の大幅安で引けた。前日の欧米株安の流れに加え、15年ぶりとなる円高水準を嫌気して輸出関連銘柄を中心とした売りがかさんだ。東証1部の出来高は概算で14億7355万株、売買代金は1兆0062億円だった。  本日の東京株式市場は安値圏での取引に終始した。前日の欧米株安に加え、外国為替市場で円ドル相場が15年ぶりの円高水準となる1ドル=83円台前半に一時突入。さらに、欧州の金融機関向けに実施したストレステストの結果に対する疑念を、米国の一部新聞が報じたことなどをきっかけに対ユーロでも円高が進み、輸出関連株を中心に業績悪化を懸念した売りがかさんだ。一時は9000円を下回る場面もみられた。その後は割安感からの押し目買いもみられ、大引けでは9000円台を回復したものの、軟調な展開に終始した。寄り付き前に発表された機械受注統計が前月比8.8%増と高い伸びを示したことも、ほとんど好材料視されなかった。  東証33業種中32業種が下落。下落率トップは金融の3.54%。証券、ガラスなどが続いた。空運は唯一変わらずだった。  東証1部の値下がり銘柄数は1347と約8割を占めた。値上がり数は198、変わらずが87だった。個別銘柄では、京セラや東京エレクトロンなど主力の輸出関連株が下落。円高とエコカー補助金の打ち切りの影響からトヨタ自動車、ホンダ、日産自動車も下げた。そのほか、イビデンは6日ぶり反落。新株予約権付社債の発行で希薄化が懸念されたユニ・チャームも下げている。反面、上昇したのは一部の材料株だ。自社株買いを発表したSMKや、丸一鋼管、業績の上振れ観測報道のあったハイデイ日高、そのほか外資系証券が投資判断を引き上げた東洋水産、割安感から一休も上昇している。  今後のポイントもやはり為替動向となるだろう。円高の進行は止まらず、企業の業績悪化懸念は強まるばかりだ。さらに、日経平均が一時9000円を割り込んだことで、信用取引の追い証発生に伴う投げ売りへの警戒感も強まっている。年金を中心とした押し目買いが入る可能性もあるが、明日以降も一段安の不安が残っている。

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