市場経済ニュース

【株式・前引け】見送りムードが強い中で円高警戒から軟調、任天堂は急落

 30日午前の東京株式市場は、円高傾向が続く中、鉱工業生産の低下や任天堂の今上期赤字見通しなどが嫌気され、反落。ただ、日銀の追加金融緩和期待が支えとなり、比較的小幅な下げにとどまった。日経平均株価の前場終値は、前日比64円71銭安の9494円67銭。東証株価指数(TOPIX)は同7.73ポイント安の839.24。東証1部の出来高は概算で8億4638万株。売買代金は5368億円と薄商いだった。  前日の欧米市場は全般に小幅な下げとなった。NYダウは22.86ドル安、ナスダックは3.03ポイント安だった。米国市場では、10月初旬からの7~9月期の企業決算発表を控えて見送りムードが強い中、在庫減少による原油価格の上昇(WTI終値は1.68ドル高の77.86ドル)から石油関連株が上昇した反面、欧州の財政不安の高まりから欧州金融株が売られた流れを受けて、米国でも銀行株が下落した。欧州では、財政緊縮策に対する南欧諸国の国民の反発が強まっている。一方で米国では、11月初めにもFRB(連邦準備制度理事会)による追加金融緩和が期待されており、相場を下支えしている。  この日の東京市場では、海外の小幅安を受けて日経平均は4円安で寄り付いた。日銀の追加緩和期待に加え、米国で発表されたヒューレット・パッカードの好決算見通しがハイテク株への好材料となったものの、寄り付き前に発表された7月の鉱工業生産指数が前月比0.3%低下と予想より悪かったことや、1ドル83円60銭台近辺まで再び進行してきた円高が悪材料としなって相殺された。日経平均は前引けにかけて徐々に下げ幅を拡大した。  寄り付き前の外資系証券10社ベースの注文動向は、売り1630万株、買い2200万株、差し引き570万株の買い越しだった。  東証1部の騰落銘柄数は、値上がりが377銘柄、下落が1119銘柄、変わらずが162銘柄だった。業種別では、全33業種すべてが下落。特にその他製品(任天堂含む)、鉱業、銀行、その他金融、電力・ガス、ガラス、保険、海運などの下げ率が大きい。  個別銘柄では、売買代金が膨らんだ任天堂が2120円安と急落。三井住友、三菱UFJなど金融株が安い。東電、武田が下げ、三菱商事、三井物産も軟調。一方、日産自、キヤノン、コマツ、ホンダがしっかり。  後場は為替動向や朝方軟調の香港株などアジア市場の動向が注目される。

ページトップ