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【株式・大引け】日経平均は4日ぶり反発も小幅、銀行株が重しで後場伸び悩む

 13日の東京株式市場は薄商いの中、日経平均株価が前日終値比14円87銭高の9403円51銭と4営業日ぶり小幅反発。前日の米株高が朝方の手がかりとなったが、午後は上げ幅を縮めて終わった。TOPIXは前日終値比1.95ポイント安の822.65と4日続落だった。東証1部の売買高は概算で18億9023万株、売買代金は1兆3388億円と低調な商いが続いている。  前日の米国株式市場はFRBによる追加金融緩和への期待の高まりに加えて、米半導体大手インテルの7~9月期決算が良かったことを受け、米国内の景気悪化懸念が後退。NYダウ、ナスダックなどが続伸した。  本日の東京市場は、朝方の外国系証券10社経由の売買注文が差し引き1860万株の売り越しと5日ぶりの売り越しとなったが、米株高に加え、内閣府が発表した8月の機械受注が前月比10.1%増と市場予想(3.7%減)を大きく上回ったことが好感されて、日経平均は前日終値比85円14銭高い9473円78銭でスタートした。その後にいったん下げたものの10時台に入ると持ち直し、10時24分には前場の高値9510円19銭をつけた。  昼のバスケット取引は94億4200万円成立、買い決め優勢と伝えられた。アジア株はまちまちながらハンセン、上海、深センが冴えない中、後場は前場終値と同じ9469円台で寄り付いた。その後は81円台後半の円高基調で企業業績の悪化懸念が高まるほか、半年前の高値で仕込んだ大手銀行株の信用買い残が多くくすぶり、買い出動がしにくいという厳しい地合いで、先物の小口売りに現物が引きずられる展開に。午後2時42分に前日終値比4円88銭高まで上げ幅を縮め、やや戻す程度で本日の取引を終えた。  市場関係者によると大手銀行の信用買い残は、買い残・売り残の比率がりそなで3.3倍、三井住友で5.9倍と買いが大きく上回っている(日証金ベース)。信用取引は6カ月以内を期限として契約を解消するか再契約しなければならないが、半年前の大手銀行の株価は足元の株価に比べてはるかに高く、現在の株価で信用買いを実行すれば損失が発生するために容易に動けない状況に陥っている。  東証33業種では12業種が上昇、22業種が下落。上昇率首位は空運でプラス2.45%。以下、非鉄、鉱業、化学、精密、輸送用機器などが続いたが、空運以外はいずれも1%未満と低い上昇率だった。下落幅のワーストはその他金融の1.93%。以下に銀行、ゴム、海運などが続いた  個別銘柄では東証1部のうち値下がりが892銘柄と全体の5割強、値上がりが604銘柄、変わらずが155銘柄。インテル好決算の連想から、半導体関連のアドバンテストや東京エレクトロンが買われたが、アドバンテストは後場に上げ渋った。インテルに半導体のパッケージ基板を供給しているイビデンは前日終値比33円高の2096円と小高い。  一方で下げたのは新株発行などを発表したディー・エヌ・エーで184円安の2189円。業績を下方修正した東京製鐵は53円安の921円、同じく下方修正したディスコは285円安の4600円。今11年8月期の減益見通しが嫌気されているファーストリテイリングは270円安の1万0910円と年初来安値を更新した。  値上がり率ではシルバー精工がトップ。2位は業績予想を大幅増額したベスト電器、3位はインド事業が好調なことから外国系証券が投資判断を引き上げた関西ペイント。米国の海底油田開発凍結解除で日本海洋掘削や帝国石油、沖縄電力なども買われた。値下がり率ワーストはアコム。以下、ベリサーブ、インターネットイニシアティブの順。  売買高首位はみずほフィナンシャルグループの1億8601万株。以下、新生銀行、三菱UFJフィナンシャル・グループと銀行株が続く。売買代金でトップは東京電力の1135億7746万円で、公募株や売出株の株価が決定したことが好感視された。2位は三菱UFJフィナンシャル・グループの259億5585万円。  明日14日も相変わらず為替動向に注目が集まる。8月の米国貿易収支の発表もポイント。ただ、少なくとも週内は大手銀行株の信用買い残で上値を抑えられる展開が続きそうな気配。 

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