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【株式・大引け】利益確定売りで上げ幅縮むが、日経平均はかろうじて1万円維持

 週末19日の東京株式市場は小幅続伸し、日経平均株価はかろうじて1万円台を維持した。終値は前日比8円76銭高の1万0022円39銭、東証株価指数(TOPIX)も同0.71ポイント高の869.52で今週の取引を終えた。東証1部の売買高は、概算で21億4721万株、売買代金は1兆4546億円だった。  この日の日経平均は、前日の海外市場の上昇や円高一服を受けて111円高と3日続伸で寄り付いた。ただ、最近の上昇ピッチに対する警戒感から利益確定売りに押され、すぐに上値が重くなり、前場は60円高で取引終了した。  昼間のバスケット取引は売り買い均衡と伝えられたが、後場に入ると、やはり利食い売りをこなすだけの買いのエネルギーに乏しく、次第に値を消す展開に。上海や香港株が軟調なことや、為替が再び円高ぎみに振れたことも嫌気された。結局、この日の安値圏での引けとなったが、心理的なフシ目である1万円の大台はなんとか死守した。  日経平均は、11月1日の安値9154円から今日のザラバ高値10130円まで976円(約11%)の反発となり、25日線との乖離率が5%を超えたことでテクニカル的にも過熱感が高まっていた。「過剰流動性相場への期待感は引き続き強いが、週末ということもあり、とりあえず利益を確定しておこうという動きが出た」(大手証券)という指摘もある。  東証1部の値上がり692銘柄(41.5%)に対し、値下がりが801銘柄、変わらずは166銘柄と、下げた銘柄の比重が大きかった。業種別では全33業種のうち値上がりは17業種で、上昇率上位は証券、保険、食料、鉄鋼、サービス、繊維。値下がりは16業種で、下落率上位はその他金融、空運、倉庫、建設、非鉄の順。  個別銘柄では、売買代金トップのトヨタが小高く、パナソニックが堅調。野村、三菱UFJ、りそなも小じっかり。証券会社が投資判断を引き上げたエルピーダやワタミが値を上げた。ファーストリテイリングも上伸。反面、ソニー、ソフトバンク、ファナックが安く、京セラも軟調。投資判断を引き下げられた三菱電機も売られた。株式売り出しのマスプロが安く、コジマは反落となった。  来週は23日が休日で4日立ち会いとなる。米国の中古住宅販売やGDP改定値などの景気指標や為替動向が注目される。また、利食い売りを吸収するだけ売買高が盛り上がるのか、逆に売買高が細って下落に転じるのかも焦点となる。

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