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【株式・大引け】日経平均は5カ月ぶり1万0100円台回復、資源、輸出関連などが買われる

 22日の東京株式市場は4日続伸。日経平均株価の終値は1万0115円19銭と、6月22日以来の1万0100円台回復となった。TOPIXも同5.96ポイント高い875.48だった。過剰流動性を背景に、出遅れていた日本株の見直し買いが続いている。足元の円安シフトによる企業業績改善期待もあり、買いが優勢となった。ただ、東証1部の出来高は概算で17億4516万株、同売買代金は1兆1445億円と、先週の1日当たり平均値(出来高19億3000万株、売買代金1兆3000億円)を下回った。  本日の東京市場は、先週末の米国市場の続伸、円が対ドル、ユーロともに円安方向に振れていること、需給面でも朝方の外国系証券経由の売買が金額ベースでも2日買い越しとなったことなどを支援材料となった。日経平均株価は前週末終値比比111円高で寄り付いた。一時69円高まで上昇幅を縮めたものの買い戻され、101円高で前引けを迎えた。  昼のバスケット取引は616億0400万円成立し、売り買い均衡と伝えられた。後場寄りは同94円高とやや後退したが、注目されたアジア市場で中国・上海市場などが総じて堅調な動きを見せたことなどから、12時54分に日経平均は本日最高値の1万0157円97銭まで上げ幅を拡大。その後、高値圏でのモミ合いとなり、引けにかけては休日を翌日に控えた利益確定売りに押された。  東証1部の値上がり銘柄数は全体の73.8%の1226。業種別では33業種中29業種が上昇した。鉱業、ガラス、機械、証券、鉄鋼、非鉄など、資源や輸出関連株の上昇率が大きかった。下落したのは4業種で、特に損保などの保険の下落率(前日比2.55%)が目立った。  銘柄別では、エムスリー、コマツ、いすゞ、大同メタルなどが新高値更新。また、ファーストリテイリング、ファナック、TDK、東京エレクトロンなど、信用売残が多く逆日歩のついた銘柄の買いも目立った。アイルランドへの支援策がまとまって欧州の金融・財政不安が後退したことでユーロは対円でも上昇しており、ソニー、ニコンなどヨーロッパ向け比率の高い株も買われた。  日経平均、TOPIXともここ数日の急速な上昇で、一部のテクニカル指標面には過熱感がみられる。だが、外国系を中心とする日本株への買い戻しの動きは続いている。円安基調が続けば、4~9月期決算時に想定レートを円高に見直した輸出関連企業の業績改善につながるため、若干の調整はあっても下値不安は小さいだろう。  ただ、米国経済の実勢や、中国の金融引き締めなど、外部環境の動向が波乱要因となる可能性もある。今週は日本では明日が祝日、米国では25日が感謝祭の休日(26日は短縮取引)と、いずれも4日立ち会いだが、米国では23日の10月中古住宅販売指数、24日の同耐久財受注と新築住宅販売件数、日本では25日に貿易統計と主要な経済指標の発表も控える。また、感謝祭明け26日は「ブラック・フライデー」と呼ばれる実質的な年末商戦入りとなり、米国の個人消費の動向を占ううえでも注目される。

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